学資保険の契約者は、父親と母親のどちらにした方がよいですか?
掲載日:2016年7月11日
学資保険のご契約者は、「父親」「母親」という区別ではなく、「最も収入の多い方」がご契約者になられることをおすすめします。
ご契約者に万一のことがあった場合、残されたご家族がその後の保険料の支払いに困らないようであれば、ご契約者の名義は「父親」「母親」のどちらでもよいと思いますが、一般的には「父親=契約者」とされるケースが多くなっています。
父親が契約者になるメリットは?
一般的なご家庭では、最も収入の多い方にあてはまるのが父親であることが多く、父親に万一のことがあった場合、その後の収入が大きく減少し、学資保険の保険料を支払い続けられなくなることが予想されます。
そうしたリスクに対応するために、学資保険の特徴として、ご契約者に万一のことがあった場合、それ以降の保険料が免除される「保険料払込免除」があります。主契約に組み込まれているプランが多くなっていますが、保険料の「払込免除特則」や「特約」として付加することができるプランもあります。
学資保険のご契約者を最も収入の多い父親にすることで、父親に万一のことがあった場合でも、学資保険の祝い金、満期金を予定通り受け取ることができます。
※学資保険のプランによっては、「保険料の払込免除」が付加されていない場合もありますので、加入を検討される際には、保険設計書や重要事項説明書などでご確認ください。
母親が契約者になった方がよいケースも
では、母親を契約者にした方がよいのは、どんな場合でしょうか。
- 「母親」の収入の方が多い場合
- 最初に述べたように、「最も収入の多い方」が学資保険の契約者になるのが理想です。
ご家庭によっては、母親の収入の方が多い場合もあるでしょう。 - 「父親」の健康状態により、学資保険に加入できない場合
- 保険料払込免除の保障が付加されている学資保険の契約には、各保険会社所定の「告知書」を提出する必要があります。「告知書」には被保険者となるお子さまの健康状態の他、ご契約者の職業や健康状態等を記載する項目があり、ご契約者となる「父親」の健康状態によっては学資保険に加入できない場合があります。このような場合、「母親」をご契約者とすることを検討されるケースもあります。
学資保険だけで判断せず、ご家族の保障の内容に基づき判断しましょう
- 「遺族保障」で学資保険の保険料が準備できている場合も
- 一般的に、ご家族の生活を支えている父親は、何らかの生命保険に加入されている場合が多くあります。生命保険に加入される際に、家族構成や収入構成などをふまえた「必要保障額」に、学資保険も含めたプラン設計をされている場合もあります。
- 「母親」の保障は案外見落としがち
- 多くの場合、父親に万一のことがあった際には、生命保険などからは保険金が支払われ、学資保険に加入されている場合は保険料が免除になり、その後の生活費の負担を軽減できる準備ができていると思います。
一方で、母親に万一のことがあった場合はどうでしょう。
父親に万一のことがあった場合ほど、生命保険の保険金が受け取れないケースが多いのではないでしょうか。
学資保険の契約者を父親にされている場合、母親に万一のことがあっても、保険料は支払い続けなければなりません。
また、共働きのご家庭の場合は、母親の収入が見込めなくなったうえ、男手ひとつで子育てと仕事をこなし、さらに学資保険の保険料も払い続けることになります。このような場合を考えると、母親名義の生命保険についても、しっかり考えておく必要があるのではないでしょうか。
まずは、加入されている生命保険の内容が、現在のご家族構成にあった必要保障額になっているか、保険証券を確認してみましょう。
もし、保険証券を見てもわからない場合は、無料で利用できる「必要保障額シミュレーション」などを活用しましょう。
必要保障額が現在のご家族構成にふさわしい内容となっていない場合は、学資保険のご契約者を誰にするかを検討される際に、生命保険の見直しも併せて検討されることをおすすめします。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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