セカンドオピニオンについて
セカンドオピニオンとは主治医の治療方針は妥当なものなのか、他に方法はないのかを主治医以外の医師に意見を聞くことです。
例えば開腹手術を勧められた時に、本当に手術が最適な治療法なのか、他に選択肢はないのか、不安に思う場合があるかもしれません。
そんな時にセカンドオピニオンを求めることで不安を和らげる効果が期待できます。
セカンドオピニオンで主治医の治療法と違うものが提示されれば、治療の選択の幅が広がる可能性がありますし、主治医の治療方針と同じであれば、納得してその治療を受けられます。
医療技術の進化のスピードが速くなっている現在では、特にセカンドオピニオンの重要性は大きくなっているとも言えます。
しかしセカンドオピニオンを望んだとしても、それをどの医療機関のどの医師にお願いすればよいのか、探すのは容易ではありません。
最近では、保険商品に被保険者等がセカンドオピニオンを聞くことができるサービスをつけている保険会社も出てきました。
外部の専門会社と提携して、その方にふさわしいセカンドオピニオンが可能な医師を紹介したり、セカンドオピニオン外来のある医療機関を紹介したりするようなサービスです。
誰に相談して良いかわからない、という不安をお持ちの方には便利なサービスではないかと思います。
セカンドオピニオンサービスだけでなく、電話で健康相談ができたり、セカンドオピニオンを受けた後に専門医の紹介を受けられたりといった付帯サービスを行う保険会社もあります。
単純に金銭面での保障にとどまらず、病気をわずらった時の心のケアまでフォローしようという試みです。
保険を検討をする際は、こうした付帯サービスについてもひとつの参考材料とするとよいでしょう。
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コラム執筆者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー 山本 俊成
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
掲載日:2020年4月15日
生命保険会社のセカンドオピニオンサービスの受け方
一般的に生命保険会社のセカンドオピニオンサービスは、生命保険会社が提携する外部の専門会社より提供されます。利用する場合の流れをみてみましょう。
現在の担当医の意見や治療法などをよく理解する。
まずは現在の担当医の意見や診断、治療法などをしっかりと理解し、疑問や不安がある場合は、その都度相談し確認しておきます。
それでも自身が「理解しにくい、納得できない、他の医師の意見や治療法の選択肢も知りたい」と思うのであれば、セカンドオピニオンの受診を検討し、現在の担当医にその旨を伝えましょう。
生命保険会社の専用窓口に連絡をする。
生命保険会社のホームページなどから、セカンドオピニオンサービスの専用窓口を確認して連絡します。
専用窓口で相談し、病院・医師を紹介してもらいます。不明な点があればこのときに確認しておきましょう。
セカンドオピニオンを受診する。
セカンドオピニオンの受診時には、現在の担当医の診療情報や各種検査データなどが必要になります。
なお、診療情報提供書(紹介状)・各種検査データなどの受診関連資料の準備は自身で行い、その際にかかる費用は自己負担となります。
また交通費などの経費や、実際の治療費なども自己負担となるため、あらかじめどのくらいの費用がかかるのかを調べておくと良いでしょう。
現在の担当医に報告と相談。
セカンドオピニオンの受診結果の内容をもとに、現在の担当医と改めて話し合い、今後の治療法などについて自身が納得いくまで検討しましょう。
セカンドオピニオンの受診を考えているけれども、現在の担当医に遠慮されている方も少なからずいらっしゃるかと思います。
しかし他の医師の意見を聞くことで別の角度からの検討もできるため、セカンドオピニオンの受診後に、現在の担当医の診断や治療法に納得した上で治療に臨める場合もあるでしょう。
まずは自身や家族から「生命保険会社のサービスを利用してみたい」と、現在の担当医に伝えてみるのも一案でしょう。