高血圧でも加入しやすい保険
「高血圧だと、保険には加入できないの?」なんて思っている人は意外と多くいるようです。
高血圧とは、収縮期血圧が140以上または拡張期血圧が90以上に保たれた状態であるとされています。
「2006年国民健康・栄養調査」によると、40歳~74歳の人のうち男性は約6割、女性は約4割が高血圧ということになっています。
高血圧は日本人にとても多い病気なのですね。
高血圧を放置すると、血管が硬くなる動脈硬化になったり心筋梗塞や脳卒中などを起こしたりする可能性があります。
ですから保険会社はこの高血圧を「リスク」ととらえているのです。
各保険会社は、それぞれの基準に従って保険を申し込んだ方の健康状態等を審査します。
高血圧の場合、一般的に保険への加入は厳しくなりますが、きちんと治療を受けて血圧をコントロールできていると「特別条件付き」で、加入できる場合もあります。
特別条件付きとは、保険料が割増になったり保険金額が削減されたりするケースのことです。また、保障に制約が付く場合もあります。
(1)正しく告知して査定してもらう
保険会社に正しく査定してもらうためには、高血圧における以下の情報を告知することが大切です。
- ・ 治療を開始した理由
- ・ 診療機関名、治療期間、治療のために飲んでいる薬剤名
- ・ 診療機関で測定した最近の血圧値と測定日
- ・ 定期健康診断や人間ドックの結果
保険の査定基準は各社違うので、ひとつの会社に加入を断られても別の会社にあたってみたら加入できる場合があります。
また、特別条件が付いてもその条件の内容は各社で違いがあります。
(2)引受基準緩和型保険を検討する
告知の結果、特別条件付き等でも加入できない場合もあります。
その場合には、引受基準緩和型保険といわれる簡単な告知で入れる保険であれば加入できる可能性があります。
これは告知内容を限定することで、健康状態に不安のある方でも、加入しやすくなっている保険のことです。
引受基準緩和型保険は加入しやすい反面、保険料が一般の保険に比べて割増となっています。
引受基準緩和型保険のポイントを以下にまとめました。
加入のしやすさ | 簡単な告知で加入できる |
---|---|
保険料 | 一般の保険より割増されている |
保障内容 | 既往症の再発や悪化による入院・手術でも保障される 保険金や給付金の上限が一般の保険より低め |
(3)無選択型保険
告知の結果、引受基準緩和型保険でも加入できない場合、無選択型保険なら加入することができます。
無選択型保険とは、健康状態の告知がない保険のことです。
つまり健康状態にかかわらず、基本的に誰でも加入することができます。
この保険は保険会社が保険金や給付金を支払う確率が高くなるので、契約内容に制限があります。
無選択型保険のポイントを以下にまとめました。
加入のしやすさ | 告知不要で加入できる |
---|---|
保険料 | 引受基準緩和型保険よりもさらに割増されていることが多い |
保障内容 | 既往症の再発や悪化による入院・手術は保障されない 保険金や給付金の上限がかなり低め |
このように高血圧でも申し込める保険はあります。
保険をあきらめずに、(1)→(2)→(3)と検討してみてください。
高血圧だから…と諦める前に!加入できる保険を探しましょう
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コラム執筆者プロフィール
宮一 幸子 (ミヤイチ サチコ) マイアドバイザー.jp®登録 - CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、キャリアコンサルティング技能士2級、DCアドバイザー、住宅ローンアドバイザー。
3歳と0歳の子育てと保険会社勤務をしながらファイナンシャルプランナー取得。
1998年独立。以来ファイナンシャルプランナーとしての仕事を続けてきました。
人とのつながりの上の自分があることを忘れずに出会いを大切に仕事をしていきたいと思っています。
ファイナンシャルプランナー 宮一 幸子
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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掲載日:2019年9月6日
高血圧患者に対する保険加入条件の緩和について
高血圧患者は「心疾患」や「脳卒中」のような生命にかかわるような病気にかかりやすいとされているため、「高血圧でも入れる保険はないのでは?」と心配する方もいるかもしれません。
しかし近年、保険加入条件が緩和されつつあります。
高血圧患者でも健康な方との入院可能性・入院日数の差が小さいことが明らかになったため、保険加入条件が緩和された保険商品もあり、より多くの方が加入できたという実績もあるとのことです。
このように、保険加入条件の緩和によって、従来では保障内容に制限があった方の選択肢が広がるほか、そもそも保険に加入すらできなかった方も加入できる可能性が高まりました。
そのため、現在高血圧の持病があったとしても、まずは通常の保険への加入を検討し、その結果次第で「引受基準緩和型」や「無選択型」の保険加入を検討することをおすすめします。