無選択型・限定告知型保険
健康に不安がある両親が、CMで流れている「持病があっても入れる保険」に興味を持っています。本当に持病があっても入れるのでしょうか?また、この保険の注意点を教えてください。
健康に不安があり持病がある場合でも入れる保険があります。一般的には保険に加入するとき、健康状態等を保険会社に知らせる告知が必要になりますが、「無選択型」と呼ばれる保険は告知の必要がありませんし、「限定告知型」と呼ばれる保険は一般的な保険に比べ告知事項が少なくて済みます。
健康に不安がある人の保険は、3つの順序で考えてみるようにしてください。まずは①一般的な保険、次に②告知事項が少ない限定告知型の保険、最後に③告知が必要ない無選択型の保険という順番です。
なぜ、この順序で考えるのが良いのかというと、保険料と保障内容の充実が下記のようになっているからです。
- 保険料・・・・・・・・・・ 一般の保険 < 限定告知型の保険 < 無選択型の保険
- 保障内容の充実・・・一般の保険 > 限定告知型の保険 > 無選択型の保険
通常であれば、一般の保険に加入したほうが良いです。無選択型の保険は、告知なしで加入できるというメリットがありますが、保険料が一般の保険に比較すると高かったり保障内容が充実していない場合が多いというデメリットがあります。
一般の保険に加入を目指していて、1社で断られても諦める必要はありません。保険会社によって引き受ける基準が違うので、A社では加入できなかったけれどB社では加入できるということもあります。
また、過去に病気等で保険に加入できなかったとしても、数年経過して病気が改善したり薬を飲まなくなっている場合は、一般の保険に加入できる可能性が高まっていると考えることができます。そのため、一般の保険への再チャレンジを検討してみましょう。
最後に、そもそも一般の保険に比べてデメリットがある無選択型や限定告知型の保険に加入する必要があるのかどうかを考えてみましょう。ある程度の貯蓄があれば保険に頼らなくても良いですし、保険に加入したつもりで毎月、お金を積み立てておくという選択肢もありますね。
-
コラム執筆者プロフィール
長谷 剛史 (ハセ タケシ) マイアドバイザー.jp®登録 - 学校法人・会計事務所勤務を経て2007年1月、大阪府堺市に独立系FP事務所を開業。
ファイナンシャルプランナーはお金の専門家ではありますが、幸せな家庭を作る専門家でありたいと常々思っています。
住宅・資産運用・保険の3つの分野に強いファイナンシャルプランナーとして、ライフプランを基本とした個別相談・講演・執筆等の活動を行っています。
-
コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー 長谷 剛史
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。