「引受基準緩和型」の医療保険について
医療保険への申し込みを検討したところ、現在抱えている病気の症状や過去の傷病歴等が原因で加入できずに残念な思いをしたという方は多いと思います。
しかし今は、健康に不安があるような人でも、保険料や給付の要件、保障内容は異なりますが加入できる保険が増えています。
健康状態に関する告知を全く必要としない「無選択型」や告知の条件を緩和した(≒告知事項を少なくした)「引受基準緩和型」(保険会社よっては「限定告知型」、「選択緩和型」などとも呼ばれる)と言われる保険がそれに該当します。
ここのところ、後者の「引受基準緩和型」の医療保険の選択肢が増えてきているように思います。
「引受基準緩和型」は、通常の保険に加入する場合と比べると保険料は割高になります。
各社の主な違いは、「告知事項」、「契約可能年齢」、「保障内容」、「保険料」です。
告知事項は、
1)「過去3ヵ月以内に入院・手術をすすめられたことがあるか?」
2)「過去1年もしくは2年以内の入院歴について」
3)「過去5年以内に“所定”の病気(ガンや肝硬変等)で医師の診察・検査・治療等を受けたことがあるか?」
といったものが多いです。
「告知の対象になる病気の種類」が各社微妙に異なりますので、そこをよく比較してみると良いでしょう。
「契約可能年齢」については、下限が20歳もしくは30歳、上限が75歳、80歳、85歳のいずれかであるケースが多いようです。
保障内容の主な違いは、「対象となる手術の種類」、「先進医療等の付加可能な特約の種類」などです。
まずは、通常の保険加入が可能かどうか模索してから、上記の点をふまえつつ、「引受基準緩和型」を検討すると良いでしょう。
通常の保険加入と「引受基準緩和型」とでは、上記のとおり告知事項が異なりますので、同時並行して手続きを進めることはできないことが多いようです。
健康に不安のある方は、事前に保険の専門家の方とよく相談しながら手続きすることをお奨めします。
ファイナンシャルプランナー 大倉 修治
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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