ペット保険の加入率
最終更新日:2017年6月2日
日本におけるペットの飼育数は、15歳未満の子どもの数よりも多くなっている現在において、ペットが高齢になってくると、病気やケガに対する備えも必要になってきます。最近は、ペット保険といった言葉も徐々に浸透しつつありますが、具体的にどのぐらいの割合の方がペット保険に加入されているのでしょうか?
ペット保険の加入率は10%以下
日本におけるペット保険の加入率は、調査主体により数値はさまざまとなっています。しかし、最近のアンケート調査では、加入率が10%を超えるものがありますが、現在予想されるペット数と実際のペット保険加入数をみてみると、数パーセント程度の加入率にとどまっています。
日本人の生命保険の加入率は80%を超えており、一般的に「日本人は保険好き」といわれています。「ペットも家族の一員」といわれますが、加入率を見てわかるように、ペット保険についてそれは当てはまらないようです。
いくつかのアンケート調査をみてみると、ペット保険に加入している理由として、「病気やケガになったときに備えて」や「医療費の負担の軽減」、そして「実際に病気やケガによる治療費がかかった経験がある」という回答が多くありました。
一方で、ペット保険に加入しない理由については、「保険料が負担になる」や「ペットがほとんど病院を利用しない」という理由がある一方で、「ペットが高齢で加入できない」や「すでにケガや病気をしていて加入できない」という理由もありました。
人が加入する医療保険については、保険料の負担が発生しても、万一のときに備えて加入する方が多いですが、ペット保険については、人が加入する医療保険などと比べると、必要性の認識に大きな違いがあるようです。
ペットの病気に対する備えは“万全”ですか?
日本はスウェーデンやイギリスと比べても加入率が低く、ペット保険に加入されている方は少数派になっているのが現状です。
今は健康であっても、加齢とともに病気にかかる確率が高くなっていきます。また、医療は進歩し、高額になる治療もあります。ペットは、人の健康保険制度のような公的保険がないため、治療費の全額を飼主が負担しなければなりません。病気やケガが完治するまでとなると大きな負担となるでしょう。
また、高齢になるとペット保険に加入できなくなることもあります。ペットの病気やケガに対するリスクを、貯蓄で準備しているのであれば問題はありませんが、もし準備が不十分だった場合には、ペットの病気により家計に大きなダメージを与えてしまうことにもなりかねません。
ペットを家族の一員として、少しでもペットが長生きできるように、治療が必要になった場合の資金準備をしておきましょう。
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