爬虫類のペット保険
最終更新日:2017年6月2日
ペットといえば犬や猫が主流ですが、最近はペットとして飼う動物の種類も多様化しており、なかには、カメやイグアナなどの爬虫類を選択される方もいらっしゃいます。では万一、爬虫類が病気になったときのための備えとして、ペット保険の内容はどのようになっているのでしょうか?
爬虫類の病気やケガについて
爬虫類は、抜け毛がなく、うるさく鳴くこともありません。また、種類によっては毎日餌を与える必要も散歩をする必要もなく、飼育がしやすい生き物です。しかし、サイズが大きくなる場合もあり、攻撃するつもりはなくても、鋭い爪が飼い主の皮膚を切ってしまうこともあるようです。
爬虫類は変温動物で、体温が低く自ら歩き体温調節を行います。人間と同じ代謝が熱源ですが、外部から熱を得て維持できるため、低カロリーでも生きられます。
種類によっては、外気温が下がってくると生体機能が低下して冬眠(休眠)に入ることがあります。しかし、冬眠に入るまでに栄養管理や環境整備を慎重に行わなければ死亡のリスクが伴うため注意が必要で、冬眠をさせるつもりがない場合や冬眠ができない種類は、温度管理を行い、内臓が弱ってしまわないようにすることが必要でしょう。
では、カメやイグアナはどんな病気にかかったりするのでしょうか?
- カメがかかりやすい病気(一例)
- ・水カビ病…甲羅や皮膚に水カビが生える病気
- ・くる病…カルシウム不足や日光浴不足などが原因で、甲羅が歪んだり、柔らかくなったりする病気
- ・肺炎
- ・寄生虫感染症
- ・膀胱結石
- ・食欲不振
- イグアナがかかりやすい病気(一例)
- ・代謝性骨疾患(たいしゃせいこつしっかん)…カルシウム濃度の調節がうまくできず骨がもろくなる病気
- ・寄生虫感染症
- ・食欲不振
爬虫類は、病気やケガをしていても気が付きにくい生き物です。日々、状態を観察し、健康状態を確認することが病気やケガの早期発見につながります。
爬虫類のペット保険
ほとんどのペット保険で爬虫類は対象外になっています。ごく一部のペット保険では、爬虫類も対象にしているものがありますが、対象となる爬虫類が限られている場合がありますので、よく確認するようにしましょう。
爬虫類をペット保険に加入する際には、保険料だけでなく、補償内容とともに新規加入できる年齢について確認しておきましょう。
一般的に新規加入できる年齢はペットの種類によって異なり、保険料は種類や大きさ、年齢に関係なく一律です。補償内容は、通院、入院、手術を対象としています。
一度加入をするとペットが高齢になったり、病気になったりした場合でも補償の継続は可能な場合があります。
このように、爬虫類が加入できるペット保険は限られているのが現状です。爬虫類は頑丈・長生きといったイメージがあり、病気やケガなどは無縁に思われるかもしれません。ただし、万一ケガや病気をした際には、治療をしてくれる病院も少ないと思われます。したがって、日頃から病気やケガを防ぐとともに、病気やケガをしたときに治療してくれる病院を探しておき、費用の備えをペット保険で確保しておくと安心でしょう。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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