終身型医療保険と定期型医療保険とは
掲載日:2018年11月6日
医療保険は、保障期間から2つのタイプに分類することができます。一生涯保障される「終身型医療保険」と保障が一定期間の「定期型医療保険」です。それぞれの特徴を知って、ご自身に適しているのはどんな保険なのか一緒に考えてみましょう。
保障期間 | 保険料 | |
---|---|---|
終身型医療保険 | 一生涯 | 定期型より一般的に高い(保険料はずっと変わらない) |
定期型医療保険 | 一定期間または一定年齢まで | 終身型よりお手頃(更新時には一般的に高くなる) |
一生涯の保障が得られる終身型医療保険
終身型医療保険は一生涯保障されるため、老後の医療費の備えとして考えてもよいでしょう。一般的に保険料は一定のため、若いうちに加入していれば、老後を迎えても加入時のお手頃な保険料のままで済むのが魅力です。
保険料の支払方法については、加入している間ずっと保険料を支払う「終身払」や、特定の年齢まで保険料を支払った後は保障だけが残る「短期払」があります。
例えば、60歳までに保険料の払い込みを終わらせる短期払にすると、老後に保険料を支払うことなく病気やケガの備えができます。
ただし、毎月の保険料は、短期払の方が終身払よりも一般的に高くなります。短期払の終身型医療保険の保険料は、老後の保険料が含まれているためです。
終身型医療保険を途中で解約して新しい保険に加入し直す場合は注意が必要です。新規で加入する場合、契約時の年齢で保険料が決まるため、年齢が上がるにつれて高くなる可能性があります。なるべく途中で解約することのないよう、最初の加入時にしっかり検討し、自分に合うものを選択しましょう。
保障は一定期間の定期型医療保険
定期型医療保険は、保障期間が一定期間または一定年齢までで、その期間中の保障を得られる医療保険です。
保険期間満了後も引き続き保障を得たいときは、更新することになります。契約者から申し出をしない限り、健康状態にかかわらず、保険会社所定の年齢まで同じ内容で更新されます。これを自動更新といいます。
自動更新できる年齢は保険会社所定の年齢制限があり、例えば80歳満了でその後は更新できない商品や、70歳の更新時に終身型に自動移行する商品もあります。
同年齢で同額の保障の場合、保険料は終身型医療保険より一般的にお手頃です。一定期間の保障を得たい方や保険料を抑えたい方などに向いているでしょう。
しかし、保険料は更新時の年齢で決まるため、一般的には更新のたびに保険料が高くなります。
終身型医療保険と定期型医療保険で迷ったら
(1)老後の医療費をどう備えるか
終身型医療保険と定期型医療保険のどちらに加入するか迷った場合、老後の医療費にどう備えるかという点も一つの指標になるでしょう。
(公財)生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査」によると、60歳代の直近の入院時の自己負担費用の平均額は21.7万円です。
老後の医療費が心配なのであれば、最初から終身型医療保険で老後に備えるのも一つの方法といえるでしょう。
(2)保険が必要な理由を考える
女性は、妊娠や出産の経過により、例えば切迫早産での入院や出産が帝王切開になった場合などで医療費がかかることが懸念されます。妊娠や出産の可能性がある一定の期間だけ特に保障を得たい場合に、定期型医療保険で備えておくこともできます。一般的に妊娠後の医療保険の加入は、保障が条件付きになります。場合によっては加入できないこともありますので、医療保険の加入を検討中であれば妊娠前に加入しておくとよいでしょう。
長く付き合う保険は定期的に見直しが必要
保険は結婚やお子さまの誕生、転職、お子さまの独立、退職などライフステージが変化したときに見直しするのがよいでしょう。
終身型医療保険は、今までの保険を解約して新たに契約をするよりも、まず、必要であれば特約の中途付加などを検討してみましょう。なお、特約の中途付加には年齢や健康などの条件があります。
定期型医療保険であれば、更新するタイミングで見直しをするのもおすすめです。更新時の状況に合わせて保障内容を変更することができるので、日々進歩する医療技術や治療傾向に対応した保険商品に見直すこともできます。ただし健康状態が悪ければ、新たな保障内容を付加できないことや他の医療保険に加入できないこともあります。
保障内容や期間、保険料の総額などを確認した上で医療保険を選択し、未来の不安にしっかり備えておきましょう。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
医療保険・入院保険の基本情報
医療保険・入院保険に入る前に
知っておきたいこと
医療保険・入院保険を選ぶ際に
押さえておきたいポイント!
医療保険・入院保険の気になる関連情報