介護保険の商品知識
●支払い基準は?
民間介護保険の加入を検討する際、給付金の支払基準をまず確認しておきましょう。タイプとしては大きく2つに種別されます。1つは、公的介護保険制度と連動しているもので、もう1つは保険会社独自の基準によるもの。保険会社独自の基準となっているものに関しては、所定の状態が一定期間継続した時に給付金が支払われるということが一般的です。
主流となっているのは、基準の分かりやすい公的介護保険と連動しているタイプのものですが、給付金の支払基準となっている要介護度が2以上となっているもの、4以上となっているもの等、商品によって異なります。
●受取方法は?
給付金の受取方法も確認しておきたいポイントのひとつ。一時金で受け取るタイプと、年金受取タイプに大きく分かれますが、中には、一時金と年金受取の混合タイプもあります。年金受取タイプの商品については、一生涯にわたって年金を受け取れるタイプか、また10年などの一定期間年金を受け取れるタイプ(有期年金タイプ)であるのかも、確認しておきたいところです。なお、保険期間については終身保険となっているものを選択されている人が多いようです。
●給付金をどう使う?
なぜ、商品の人気が分散する傾向にあるのか?それは、介護が必要となったときにどのような介護を受けたいのか、その介護にはどのようにお金を使いたいかによって、民間介護保険に対するニーズが異なるというところにも理由があるでしょう。
基礎編でもお話ししたように民間介護保険は、公的介護保険の不足分をカバーするものです。民間介護保険を検討する際には、公的介護保険の不足分カバーが必要な状態が比較的軽度な要介護状態からなのか、それともより重い要介護状態になったときなのか、そしてその不足分カバーにどれくらいの金額が必要となりそうなのかを、シミュレーションしてみることが大切です。その上で、公的年金や預貯金等とのバランスも踏まえ、保険でどのように(金額や、受取方法等々)備えるかを検討するとよいでしょう。
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コラム執筆者プロフィール
キムラ ミキ (キムラ ミキ) マイアドバイザー.jp®登録 - 鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。
大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アフラックでの保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。
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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー キムラ ミキ
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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