女性保険は必要?
女性保険は、医療保険やがん保険で女性特有の病気にかかった際の保障を手厚くした保険商品です。
保障を手厚くした分保険料は高くなるため、「一般の医療保険やがん保険で賄えるのでは?」という疑問が湧きますね。
では、女性保険は必要なのでしょうか?保険の加入状況別にみていきましょう。
すでに医療保険に加入している
すでに医療保険に加入している方や終身保険の特約で医療保障を付加している方の場合、女性保険は必要なのでしょうか?
医療保険は、病気やケガの治療のための入院や手術に対する基本保障のほかに、特約でがんや3大疾病、先進医療などに対する保障を特約で加えることができます。
まずは、加入している医療保険の保障内容を確認してみましょう。
加入してから年数がたっている場合は、保障が十分ではないことがあります。
入院や手術の保障のみで、入院給付金が5日目からの給付となっている医療保険であれば、4日以内の入院保障や日帰り手術に対する保障は得られません。医療の進歩により手術を伴う入院期間の短期化に対応できない可能性があります。
家族環境や経済的環境の変化により保障を充実させたいという明確な目的があるなら、女性保険を含めた新しい医療保険に変えるのも選択肢の一つとなるでしょう。
ただ、新しく保険に加入する場合は、保障内容や加入時の年齢によって、すでに加入している医療保険や特約の医療保障よりも保険料がアップするかもしれません。
一方、特に女性特有の病気に対する備えにこだわらず、5日以内の入院費等は、預貯金等からの捻出で賄えるであろうと思うのであれば、すでに加入している医療保険や特約の医療保障で十分でしょう。
医療保険には加入していない
まだ、医療保険に加入していない方で、医療保険を検討する場合、女性特有の病気に対する保障は必要なのでしょうか?
一般的な医療保険は、加入する方のニーズに合わせて付加できる特約により保障を充実させることができます。それは、女性保険も同様です。
女性保険は商品によっては、正常分娩への給付や、乳がん切除手術に伴う乳房再建手術に対する保障など、一般の医療保険にない特色があったり、貯蓄性を伴ったりする商品もあります。
これから医療保険に加入する方は、一般的な医療保険と女性保険をよく比較して自分の備えたい保障や負担できる保険料とあわせて必要性を検討しましょう。
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がん保険には加入している
がんの治療にはお金がかかるというイメージがあり、がん保険には加入しているという方もいるでしょう。
がん保険は、「がん診断給付金」というがん診断時にまとまった給付金を受けられるのが特徴で、がんの治療の助けになります。
がん以外の3大成人病で、脳の血液の病気である「脳血管疾患」や、心臓の病気である「心疾患」に対する備えもという方は、特約を付加して保障を手厚くできるか確認してみましょう。
がん保険に加入している方で、公的医療保険もあることから、がん以外の医療費は貯蓄で賄おうと考える方もいるかもしれません。
早いうちに加入していれば、保険料が低く抑えられていますので、ここであえて女性保険を検討する必要はないでしょう。
ただ、医療保険にすでに加入している場合と同様、がん保険もがん治療も日々進化しています。今のがん治療の状況に合わせた最新のがん保険と比べて保障が不十分であるかを定期的に確認しておきましょう。
最近のがん保険は、がん診断給付金、入院手術の基本保障に加えて、通院、放射線や抗がん剤などの特定の治療、先進医療など、がんを治療して治すという方向性の保障内容となっています。
すでに加入しているがん保険の保障が不十分な場合は、古いがん保険を解約し、女性保険に加入するのも選択肢の一つとなるでしょう。
女性保険の中には、すべてのがんが保障の対象となる商品があり、がん保険の特徴であるがん診断給付金が受け取れます。
また、医療保険をベースとしているため、がん以外の病気に対しても保障されますので、病気やケガ全般に対して備えられます。
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まとめ
女性のライフスタイルが多様化していることから、女性保険の種類が増え、各保険会社特色のある商品を販売しています。
専業主婦よりも共働きの家庭が増え、女性の働きによる収入も家計の戦力になってきています。
病気やケガの療養中には収入がダウンすることもあり、女性の場合、家事や子育てを一時的にとはいえ担えないことによる家族の精神的な負担もあります。
現在加入している保険の保障内容を確認した上で、女性特有の保障が必要かどうか、保険料に無理はないかを考えながら女性保険を検討しましょう。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
こちらの記事も参考に
掲載日:2020年6月12日
妊娠に女性保険は使えるの?
女性特有の病気への心配は別としても、いずれ妊娠を望む方にとって、女性保険が妊娠した際にも役立つのかは気になる点ではないでしょうか。
厚生労働省「平成29年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」によると、出産件数の5件に1件程度が帝王切開でした。
妊娠・出産時には、帝王切開以外にも、切迫流産や多胎分娩、吸引分娩などのリスクがあります。
このようなリスクに対して保障がある女性保険では、万一そのような事態になった場合、手厚い手術給付金や入院給付金などが受け取れます。
しかし、妊娠中の保険加入の場合は制限が付くこともあるため、早めに保険を考えるほうが良いでしょう。
なお、異常分娩は女性保険に限らず、医療保険でも保障されることが一般的です。
女性保険と医療保険では、妊娠・出産時の保障の手厚さが異なりますので、自分のニーズに合わせて検討してみましょう。