女性保険の特徴と加入のポイント
女性保険は、女性特有の疾病に対して保障を上乗せする保険です。
女性には妊娠・出産時のトラブルをはじめ、若いときから高齢に至るまで、入院を伴う女性特有の疾病のリスクがあります。
女性特有の疾病の保障が手厚い女性保険の特徴をみていきましょう。
女性特有の疾病とは
女性保険の保障の対象となる疾病には、どのようなものがあるのでしょうか。
多くの保険商品では、厚生労働省大臣官房統計情報部「疾病、傷害および死因統計分類提要ICD-10(2003年版)準拠」の内容に基づいて定められています。
具体的には、「悪性新生物(がん)」、「上皮内新生物」、「良性新生物」、「卵巣機能障害」、「関節リウマチ」、「乳房および女性生殖器の疾患と障害」、「妊娠、分娩および産褥(さんじょく)の合併症」などです。
保険商品により、対象となる疾病は異なりますので、保険加入の際には、保険会社や保険代理店の担当者から、対象となる疾病の一覧表などを入手して説明を受けるとよいでしょう。
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女性保険の保障
女性保険は、医療保険の基本の入院保障額等に、女性特有の疾病にかかった場合に保障額を上乗せする形の保険商品が一般的です。
また、保険商品によっては、健康に過ごした際には数年ごとにお祝い金の出る商品や、期間中の入院・手術給付金等の請求の有無にかかわらず、生存していれば給付金が受け取れる商品もあります。
女性保険の注意点
女性保険を検討するきっかけは、妊娠・出産に備えてというケースが少なくありません。
女性保険では、妊娠・出産時のリスクに対する保障も受けられますが、契約の時期には注意が必要です。
特に妊娠中の契約は細かい条件があります。例えば、妊娠中に契約はできたとしても、妊娠・出産に関する疾病は、「部位不担保」として保障対象外となることがあります。
また、一人目の出産で帝王切開をした方で、その後二人目に備えて保険を検討する際にも、条件付きになる可能性が高くなります。
このようなことにならないように、子どもをつくる予定があり、保険加入を検討している場合は、妊娠前に加入を検討しましょう。
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女性保険は必要か?
商品設計上、そもそも女性保険は女性特有の疾病にかかった場合に、医療保険に上乗せして保障を手厚くする保険です。ですから、もし、既に医療保険に加入している場合は、上乗せが必要か検討する必要があります。
そして確認しておきたいのは、公的な助成や健康保険制度です。
妊娠・出産時の費用は通常、健康保険の対象とはなりませんが、自治体などの助成があります。また、健康保険からは、「出産育児一時金」が給付されます。会社員であれば、出産手当等支給されることもあるかと思います。
また、がん治療などの場合は高額な医療費が必要になることもありますが、高額な医療費負担を抑える「高額療養費制度」もあります。
一般的に、医療保険は公的保障の補てんと考えられます。
女性であれば、個室使用の差額ベッド代、入院中の子どもの世話や家事の費用、共働きや自営業で、妻の働きで得られる収入が生活に欠かせないものであれば、収入減の補てん等にあてることが考えられます。
女性の場合、疾病によってはデリケートな問題もありますので、手術後の療養や抗がん剤治療等を個室にしたいということもあるでしょう。
また、小さい子どもが見舞いに来る際に、周りの入院患者に迷惑が掛からないということも個室のメリットといえるでしょう。
女性保険では入院保障が手厚くなりますので、保険を活用して差額ベッド代を補てんし、個室で治療に専念することもできます。
一方で、子どもの面倒を見てくれる親が近くに住んでいる、企業の正社員で入院中の収入減は、傷病手当である程度補えるなど、追加費用が少なくて済む、あるいは預貯金がある場合は、あえて女性保険に加入しなくてもカバーできるでしょう。
女性保険の保険料は、女性特有の疾病に対する保障が付加される分、通常の医療保険より高めとなります。
保険料を抑えるには、加入の時期を限定することも選択肢の一つです。例えば、結婚したばかりで貯金がないような場合、妊娠・出産の時期だけに限定して備えるという方法です。
公的保障の補てん資金は必要か?預貯金で賄えるか?ということが女性保険加入のポイントとなります。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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掲載日:2020年5月26日
女性保険に加入する場合の注意点
女性保険に加入する場合、契約前に確認しておきたい注意点があります。
女性保険は、主となる保障として、多くの場合で入院給付金や手術給付金が備えられています。さらに、乳がんや子宮筋腫など「女性の罹患率が高い病気」「女性特有の病気」の場合は、入院給付金が上乗せされることが一般的です。
女性ならではのリスクに手厚く備えられる女性保険ですが、女性に多い病気などであればどれでも上乗せ給付の対象になるとは限りません。
上乗せ給付の対象となるかどうかが保険商品によって異なる病気もありますので、病気の保障範囲についてしっかり確認しておくことが大切です。
また、定期型の女性保険の場合、更新の時期や更新によって保険料がどの程度上がるかも確認しておきましょう。
基本的に更新すると保険料は上がるので、出費の多いライフステージに更新のタイミングが重なると、継続が難しくなる可能性があるためです。
女性のがん罹患リスクは、20代後半から年齢を重ねるごとに徐々に増加するので、将来にわたっての継続も考慮しておきましょう。
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