女性保険を選ぶ際のポイント
女性保険の必要性を感じ、加入したいと思ったとき、どのような視点で保険を選べば良いのでしょうか。
ポイントは、ご自身の年齢や環境を視点に「考えられるリスク」を並べてみて、預貯金や公的な制度で賄えない部分を保険で補うという考え方です。
では女性特有のリスクにはどのようなことがあるのか、考えてみましょう。
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年齢別のリスク
女性保険は、女性特有の病気に対する保障を手厚くしている保険で、病気やケガで医療機関にかかった際に保障が受けられるものです。
女性は年齢ごとに病気やケガに対するリスクが変わります。出産、更年期、高齢期と身体の変化に伴い、医療機関を受診する内容が異なります。
妊娠・出産の時期は、女性の生涯のうちでも年齢が比較的若い時期になるでしょう。妊娠期間のおよそ10カ月の間には、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
妊娠初期(妊娠4~15週)の段階では、主につわり、流産、切迫流産などがあげられます。妊娠中期(妊娠16週)以降のトラブルは、切迫早産や妊娠高血圧症候群などがあげられます。
どちらも症状が重い場合は入院することがありますが、多くの場合は自宅で安静することになります。出産時は、帝王切開になると健康保険の対象となり、一般的に自然分娩よりは入院期間が長くなります。
更年期に差し掛かる40代からは、妻、母、嫁、娘などいくつもの役割をこなし忙しくなります。
自分の身体のことを意識する余裕もない方も少なくありません。急に具合が悪くなって重大な病気に気が付くこともあるでしょう。
この時期から女性特有のがんにかかる人が徐々に増えていきます。更年期のホルモンによる身体の変化も見逃せません。
60歳を超えて、仕事や子育てもひと段落した高齢期に差し掛かると、さまざまな身体の不調が増えてくる時期となります。
子どもの独立や配偶者の死亡など家族環境の変化なども身体に大きな影響を与えることがあります。
平均寿命でみると女性の方が長生きですので、長い年月にかけて病気やケガのリスクをかかえ、さらに「介護」のリスクを考えなければならない年代です。
家族環境ごとのリスク
家族の形が多様化してきているなか、女性の医療保険を考える際には家族環境ごとのリスクも考慮すべきと考えます。
自分が病気やケガをした際に自分だけでなく家族に与える影響の度合いを見定める必要があります。
共働きのご家庭で、妻の働きが生活に必要不可欠な場合は、病気やケガによる長期療養は家族にとっても経済的、精神的、物理的に大きな負担になります。
病気やケガにより収入が減る分を預貯金で賄おうとする場合、医療費を民間の医療保険で賄うことができれば安心です。
独身の方は、病気やケガにみまわれると頼る人がいないことによる精神的な負担もさることながら、長期療養による収入減は、生活に直接影響してきます。
家族がいれば担ってくれることを、お金で解決しなければならないことも多くなると想定できます。
シングルで子育てをしながら生活している方も、自分が病気やケガで倒れたらと思うとあらゆることに対して不安が広がります。
収入が減るのはもちろん、子どもの世話や家事を身近に頼める人がいない場合は、その部分にもお金が必要となってきます。
前述したように、妻、母、嫁、娘と役割がいくつもある女性は、病気やケガというリスクに伴う家族への影響が大きくなることを、想定しておく必要があります。
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女性保険を選ぶポイント
これまで見てきたように、女性の病気やケガに伴うリスクは、年齢で区切ってみたり、家族の視点で考えたりすると、備えておかなければならないことが見えてきます。
最初に述べた通り、保険は、預貯金や公的な制度で賄えない部分を補う役割を有しています。その視点で女性保険の選ぶポイントを見ていきましょう。
預貯金や収入が少なく保険料負担を軽減したい方は、一定の保障が受けられ、保険料もお手軽な定期タイプの保険を検討してみましょう。
年齢が若ければ若いほど病気やケガになる確率が低いため、保険料はお手頃になります。
定期タイプの女性保険は、出産に不安がある場合は出産までの一定期間や、子どもがある程度大きくなるまでの一定期間はお手頃な保険料で備えておきたいという方のニーズに合います。
また、ある程度貯蓄がある方の場合も、働けなくなることによる収入減は預貯金を取り崩すことになるかもしれません。
がんなど、長期で費用がかかる特定のリスクに対しては、がん保険で備えておくということも選択肢の一つです。
例えば、女性保険の乳がん治療での乳房切除の際の乳房再建術に対する女性特有の保障は、社会復帰するための手助けになる特約でしょう。
医療機関にかかるリスクが高くなる高齢期においては、医療や介護に対する公的保障が整備されていますので、健康保険の範囲内の治療であれば、経済的負担を深刻に考える必要はありません。
また、現役世代とは違って病気やケガにあっても年金収入は減ることはありませんが、収入が年金のみの場合は、現役世代に比べて収入は低いです。
年齢が高い方が保険に加入すると保険料が高くなりますので、今ある預貯金や保険料の支出がもたらす家計への影響を考慮して保険を選択しましょう。
預貯金や公的保障で賄いきれないリスク、特に女性特有の病気に対して保険で医療費の部分を補うのが女性保険です。
女性保険選びのポイントは、その方の置かれた年齢や環境を視点に、リスクを洗い出し、保険が必要な時期を見定めることです。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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掲載日:2020年7月3日
女性保険以外で備えるには?
女性が病気やケガになったとき、その方の年齢や置かれた環境などによって必要な保障は変わってくるかもしれません。
もしも会社などで働いている方であれば、病気やケガで働けなくなったときに、公的保障の「傷病手当金」を受け取ることである程度の収入減を補えます。
また民間の生命保険のなかには、病気やケガで働けない場合に、収入が減少したり途絶えたりするのを防ぐことができる「就業不能保険」や「所得補償保険」があります。
働いている方だけでなく専業主婦の方などが病気やケガで療養しているときには、治療費の負担や収入の減少、その他に一時的にハウスキーピングサービスを利用するといった場面なども出てくるかもしれません。
このような経済的負担を補うためには、貯蓄をしておくことや就業不能保険や所得補償保険への加入の検討なども必要になってきますので、選択肢は女性保険に限らないことを念頭に置いておきましょう。
もしも民間の生命保険への加入を検討する上で、専門家の手助けが必要と感じるのであれば、ファイナンシャルプランナーに保険の選び方などを相談するのも一つの手段でしょう。
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