女性保険の保障内容
女性保険は、医療保険やがん保険をベースに女性特有の病気に対する保障を厚くした保険です。
保険会社により保障内容はさまざまですので、加入を検討する際に選択に悩むことがあるでしょう。
何に備えたいかを視点に女性保険の保障内容を見ていきましょう。
女性特有のがんに備えたい
女性のなかには、がんという病気について不安に思う人が多いのではないでしょうか。
女性にしかない臓器にかかわるがんで、乳がん、子宮がんがその代表的なものになるでしょう。
国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」の最新がん統計で女性のがん罹患数を見てみると、乳がんが1位で続いて大腸がんと続き、子宮がんは5位に入っています。
一方、女性のがん死亡数は、1位が大腸がん、肺がんと続き、乳がんは5位、子宮がんは8位となっています。
乳がんや子宮がんは女性にとってがんになる率が高いものの、死亡率も同様に高いわけではないことから、早期発見や治療を適切にすることがとても大切なことがわかります。
同統計でがんの罹患数を年齢別に見ると、女性の30代後半から60代後半にかけては、乳がんが圧倒的に多くなっています。
また、女性の40代から50代にかけては、一般的なご家庭では子どもが受験期を迎えるころにあたり、子育てにかける時間はもちろん、教育費や住宅ローン等、多くのお金が必要となる時期で、最もがんに備えておきたい時期といえます。
近年では、有名人が乳がんを告白する報道もあることから、病気をより身近に感じ、女性特有のがんに備えたいと考える女性は少なくないでしょう。
女性保険のなかには、がんに罹患した場合、部位に関係なく保障される商品があります。また、乳がんで治療のために切除した場合の、乳房再建手術に対しても保障される商品もあります。
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死亡保障や生存給付金も兼ね備えたい
女性保険のなかには、病気による入院や手術の保障だけでなく、死亡保障のある商品もあります。また、「生存給付金」や、特約(特則)を付加することで「健康祝い金」が受け取れる商品もあります。
できれば死亡保障も欲しいという方には、選択肢の一つとして検討しましょう。ただし、死亡保障や生存給付金のある保険商品は、保険料は一般的に高くなりますので、家計とのバランスを考慮して加入しましょう。
また、死亡保障などについて、ほかの保険と保障が重複していないかどうかも確認することが大切です。
保険料は抑えて一定期間備えたい
女性保険を検討している方のなかには、「保険料を安く抑えたいけど、備えもないと……」と考えている方もいることでしょう。
そのような方は、1年、10年、15年など、一定期間の保障のみの女性保険があります。保障期間が短い分、保険料は安くなります。
誰もが病気になれば病気の治療にはお金がかかりますし、病気になることにより収入が減ると家計が成り立たないというケースもあるでしょう。子どもや親の年齢によっては、病気になると本当に困る時期があります。
一定期間に備えるタイプの保険は、その本当に困る時期に保険料を抑えて備えておくことができます。
保険料はとにかく安くしたい
女性のなかには、妊娠に伴うトラブルに不安を持っている方も少なくないでしょう。出産には、まとまったお金が必要となり、妊娠期間中にトラブルで入院をすることになると、家計の負担が大きくなります。
保険料をとにかく安く備えたい方は、保障を最低限に絞り、限られた期間の保障とすることで保険料を下げることができます。
また、人件費や固定費を抑えることのできるインターネット専業の保険会社の商品は、その分保険料がお手頃になっていますので、多くの商品で比較検討するとよいでしょう。
ただし、保障を絞った場合、加入する商品の保障範囲をよく理解しておくことが必要です。また、定期型で更新する場合、更新時の年齢で保険料が再計算されるため、契約時の保険料より高くなる点にも注意が必要です。
他にも、出産のトラブルに備えたいという場合は、妊娠に伴う合併症などが保障の対象となっているかどうかを確認しましょう。
また、すでに妊娠している場合は、加入や保障に制限が加わる可能性がありますので、加入できる要件についても確認が必要です。
また、インターネット専業の保険会社の商品は、ネット上でよく確認することはもちろん、疑問点は、カスタマーサービスセンターなどに電話して確認するとよいでしょう、特に女性保険の場合は、保障対象となっている女性特有の疾病の種類が保険会社によって異なりますので、保障されるものされないものの確認は重要です。
女性保険は、女性特有の病気に対する保障を手厚くした保険です。
その分保険料は高くなりますが、共働きの家庭が増え家計を支える女性が増えるなか、男性だけでなく女性も保険で備える必要性が増してきました。それに伴い、女性保険もさまざまなタイプの商品が増えています。
加入を検討する際は、上記のように備える必要性の優先順位をつけ、保障内容をよく吟味して保険を選びましょう。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
掲載日:2020年5月27日
女性保険で貯蓄(積立)もできる?
女性保険のなかには、健康還付給付金や生存給付金という形で、一定期間が経つと払い戻しがある貯蓄型の保険商品も存在しています。
貯蓄型の保険商品には、掛け捨て型とは違う点もありますので、注意しておきましょう。
- 一般的に保険料が掛け捨て型より高い
- 掛け捨て型は「積立」を行えず、健康還付給付金などを受け取れないため、その分保険料がお手頃になっています。しかし、貯蓄型の保険商品は、支払った保険料の一部が給付金などの形で戻ってくるため、掛け捨て型の保険より一般的に保険料が高くなっています。
- 払い戻しの総額が支払った保険料総額を下回る場合もある
- 給付金などを受け取ることはできるかもしれませんが、契約内容などによっては、払い戻しの総額が支払った保険料総額を下回る場合もあります。そのため、加入する際には、返ってくる金額と支払う保険料を計算し、バランスを確認しておくと良いかもしれません。
女性保険の特徴を押さえながら、収入や家族など身の回りの状況を考慮して、自身にあった保険商品を選ぶと良いでしょう。