がん保険の商品知識

資料請求数ランキング
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- カチッと終身がん (アクサダイレクト生命)
2012年1月1日~2012年12月31日 保険市場調べ
●保険期間はどうか?
保険期間が「終身」であるものが今回のランキング上位を占めていますが、定期保険型の商品や主契約は終身型であるものの、一部の特約が定期保険型である商品もランキングされています。がん保険を検討する際、保険期間をどのように考えておけばよいのでしょうか?
一般的には、保険期間が終身であるものを選択されるケースが多いように感じます。
一方で、大きな保障が欲しいが保険料との兼ね合いで、終身型ではなくお手頃な定期保険型の商品を選択するケースもあります。また、医学は日進月歩で進化していますので、現在は公的健康保険の適用外となっている治療も、将来的に公的健康保険の適用を受けることができる可能性があると考えて、定期保険型に加入されるケースもあります。
●保障内容はどうか?
がんに罹患し入院した場合、民間保険会社が扱う医療保険でも入院給付金を受け取ることができます。まずはその医療保険に上乗せして、がん保険からどんな給付を、どれくらいの金額で受け取りたいかを考えてみる必要があるでしょう。
平成23年「患者調査」(厚生労働省調べ)によると、がんの入院日数は10~30日程度ですが、複数回入退院をするケースもあります。入院給付金の請求は入院中にも行うことはできるのですが、病院からの診断書の提出が請求のたびに必要です。診断書の発行にもお金がかかるため、退院後にまとめて請求した方が費用的効率はよいといえます。しかし、その場合、病院への支払いに間に合わない場合もあります。一方、診断給付金は、がんと診断されたらすぐに受け取ることができる給付金であり、使途は限定されていないので、費用負担軽減に対してスピーディに役立つ給付金といえます。
この診断給付金は、一回しか受け取ることができない商品と、複数回受け取ることができる商品に大別されます。複数回受け取ることができる商品と一口にいっても、初回と2回目以降の給付金額が同額の商品、初回と2回目以降の給付金額が異なる商品、一時金ではなく年金形式で給付が行われる商品等様々です。
また、最近の傾向として、抗がん剤治療に対する保障をもつ商品も増えてきました。今回のランキングには含まれていませんが、健康保険で承認をうけていない抗がん剤治療も給付の対象とする商品も発売されています。
がんの治療には費用がかかるものもありますが、健康保険の適用範囲の治療であれば負担上限はあります。その範囲を超える費用を使途が限定されない診断給付金でカバーするのか、抗がん剤治療特約等各特約でカバーするのか、いったん貯蓄等で負担して入院給付金等で退院後にカバーするのか等々、自分にはどのスタイルが適しているのか、コストバランスも考慮しながら検討されるとよいでしょう。

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コラム執筆者プロフィール
キムラ ミキ (キムラ ミキ) マイアドバイザー.jp®登録 - 鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。
大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アフラックでの保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。

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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー キムラ ミキ
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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