バイク保険の等級
最終更新日:2017年7月26日
バイクの自賠責保険の保険料はバイクの総排気量のみで保険料が決定され、運転される方の過去の事故歴などは反映されません。では、バイクの任意保険は、どのような方法で保険料が決定されるのでしょうか?自動車の任意保険で、「等級」といった言葉を聞かれた方も多いのではないでしょうか?等級は、バイク保険(任意保険)でも保険料の決定に反映される要素のひとつです。
バイク保険の「等級」とは
等級とは、ドライバーの事故歴などの優良度を測る尺度になります。そして、この等級には、割引率が設定されており保険料の算出に使用されています。
一般的に等級は1等級から20等級まであります。この等級の数字が高ければ高いほど、保険料の割引率が高くなり、割引率の分だけ保険料は安くなります。
なお、新規加入する場合は、自動車保険と同様6等級からスタートします。1年の間に無事故で保険金を請求しなかった場合は、次年度の契約時には等級が1つ上がります。
そして、1年の間において、事故などが発生し保険金を請求した場合は、次年度の契約時には等級が下がりますが、その内容によって等級の下がり方が異なります。また、等級が下がらないいわゆるノーカウント事故もあります。
- ■等級の下がり方(一例)
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- ・他人の車との衝突事故や単独事故(電柱等への衝突事故)などで保険金を請求した場合を3等級ダウン事故といい、次年度の契約時に等級が3つ下がります。
- ・盗難、台風、洪水などの走行危険以外の事故による車両損害は1等級ダウン事故といい、次年度の契約時に等級が1つ下がります。
- ・搭乗者傷害保険事故、無保険車傷害保険事故などが、翌年の等級に影響がないノーカウント事故で、無事故と同様に扱われ、次年度の契約時に等級が1つ上がります。
事故を起こすと、「事故有り」の等級として扱われる
次に、同じ等級であっても「無事故等級」と「事故有り等級」に分かれ、保険料の割引率がそれぞれ異なります。
例えば、一般的に11等級では、無事故等級の場合の割引率は47%ですが、事故有り等級の場合の割引率は25%というように、同じ等級であっても、無事故等級と事故有り等級とで差をつけています。
なお、事故有り等級の期間ですが、3等級ダウン事故であれば次年度の契約から3年間事故がない場合に、無事故等級に戻ることになります。そして、1等級ダウン事故であれば次年度の契約から1年間、事故がなければ無事故等級に戻ることになります。
最後に、交通事故を発生させてしまうことは、相手に被害が及ぶだけでなく、保険においても保険料が高くなるといった自分自身に対してのペナルティにもつながります。わずかな油断が事故になりますので、バイクを運転し続ける限り、「安全運転」を常に心に持ち続けましょう。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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