バイクの盗難保険
最終更新日:2017年7月26日
大切なバイクに対してのリスクは事故だけではありません。バイクの場合は、盗難により被害を受ける可能性もあります。日頃から盗難にあわないように注意を払う必要がありますが、万一、盗難にあった場合のための備えにはどのようなものがあるのでしょうか?
盗難件数が約10年で半減も検挙率は低下のまま
まずは、バイクの盗難についてですが実際にどのぐらいの件数が起きているのでしょうか?図1は、オートバイの盗難件数と検挙件数の推移(全国)を示したものです。
資料:警察庁「平成26、27年の犯罪情勢」をもとに作成
警察庁「平成26、27年の犯罪情勢」によると、この約10年でオートバイの盗難件数は半分以下になっています。平成27年では、全国で35,486台のオートバイが盗難の被害にあっており、1日あたり約100台近くものオートバイが盗難されているという計算になります。
なお、盗難にあった約3割が、キーをつけたままの状態で被害にあっています。
また、平成27年の自動車の盗難件数は13,821台となっていますので、バイクの盗難件数は自動車の盗難件数の約2.5倍にもなります。
資料:警察庁「平成26、27年の犯罪情勢」をもとに作成
バイクの盗難件数は減少傾向にありますが、検挙率は低下したままです。したがって、万一、バイクが盗まれた場合は、自分の手元に戻ってくる可能性は15%もないということになります。
では、どんな場所で盗難されるのでしょうか?図2で確認してみましょう。
資料:警視庁「オートバイ盗の発生状況(平成28年中)」をもとに作成
東京都内の盗難場所で最も多かったのが「住宅」の敷地内での発生となっており、全体の約半分を占めています。次いで、「道路上」や「駐車場・駐輪場」と続きます。
バイクの盗難保険は非常に限定されている
バイク保険には車両保険を特約としてセットで加入できるケースがありますが、多くの場合は、バイク保険の車両保険では盗難による損害は補償の対象外となっています。では、バイクの盗難に備えるにはどうしたらよいのでしょうか。
一部の損害保険会社では、盗難時の臨時費用特約を取り扱っています。バイクが盗難にあった場合に補償されますが、原動機付き自転車は対象外だったり、警察に届け出ることが条件だったり、期間内のバイクの購入が条件だったりと、支払われる保険金も数万円であることも多く、バイクをもう一度購入するときの足しにはほとんどなりません。
また、単独で加入できる車両保険もあり、盗難にも備えることができます。保険料は一般的に高くなりますが、このような保険に加入されるのも一つです。
まずは、バイクを盗まれないようにするために、
- ・路上に放置しない。
- ・車両から離れるときは短時間でもハンドルロックをしてキーを抜くようにする。
- ・常設のキーの他に防犯性の高い補助ロックを使用する。
- ・盗難防止装置を取り付ける。
- ・駐輪するときはオートバイカバー等を掛けるようにする。
など、常日頃から上記の点に注意を払うことで、バイクの盗難を防ぐことが大切でしょう。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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