ドライバー保険と1日自動車保険
車を所有していない人の自動車保険として、ドライバー保険や1日自動車保険があります。
以下、それぞれの内容と違いについてみていきます。
ドライバー保険
ドライバー保険は、自動車を所有していない人が、レンタカーや他人の自動車を借りて運転する時の事故などに備える保険です。
年齢条件は、一般的に「21歳未満」「21歳以上」のように、自動車保険に比べてシンプルになっています。
補償される対象の車種は、ノンフリートの自動車保険と同じ自家用8種(自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)、自家用貨物車(小型、軽四輪)、自家用普通貨物車(0.5t以下、0.5t超2t以下)、キャンピング車)および2輪自動車、原動機付自転車です。
上記の車種でも、記名被保険者、記名被保険者の配偶者(内縁関係含む)、記名被保険者の同居の親族が所有する自動車、記名被保険者が役員となっている法人の所有する自動車などは、一般的に補償の対象外になります。
補償の範囲は、対人・対物賠償、人身傷害などがベースになり、各種特約があるのが一般的です。特約の種類については保険商品によって異なります。契約前にパンフレットなどで確認しておきましょう。
また、ドライバー保険にも等級制度はありますが、ドライバー保険と自動車保険間の等級の引き継ぎは基本的にできません。
1日自動車保険
1日自動車保険は、名前のとおり補償期間1日から契約できる自動車保険になります。
一般的に年齢条件の設定はありません。
補償される対象の車種は、一般的に自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)の3種でドライバー保険に比べ対象車種は少なくなっています。また、記名被保険者またはその配偶者が所有する自動車、指定被保険者またはその配偶者が所有する自動車、レンタカー(カーシェアリングを含む)、法人が所有する自動車、保険会社が定める高額な自動車などは補償の対象外になりますので、注意が必要です。
補償の範囲は、対人・対物賠償(無制限)、自損事故傷害、搭乗者傷害がベースになり、車両補償付きのプランを選択すると、車両復旧費用補償(一般的に300万円を限度)が付加されます。なお、車両復旧費用特約には自己負担となる免責金額が設定され、プランによって金額が異なりますので、パンフレットなどで確認するようにしましょう。
等級制度はありませんが、保険商品によっては、複数回利用した場合の割引や、交代で運転する場合などの2人目からの割引があります。
保険料は、ほとんどの保険商品で1日500円(車両補償なし)と1日1,500円(車両補償あり)をベースに、1回の契約で最長7日間の申し込みができる設定になっています。
保険契約は、スマートフォンやコンビニ等で簡単にできます。
車両補償ありの場合、利用開始日が事前登録した日から7日以内の場合などは利用できないという制約があります。車両補償ありを希望する場合は、事前に保険会社に確認しましょう。
※本記事は、2017年9月12日に掲載された記事です。そのため、記事内容は掲載日のものであり、現在と情報内容が異なっている場合がございますので、本記事の閲覧・利用等に際しては、ご注意ください。
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