海外旅行保険にはいつどこで入ったらいいの？

海外旅行へ行くと、日本では当たり前だったことが当たり前ではないことに気付きます。今まで海外旅行に何度か行きましたが、同行者がホテルの部屋で肌着などの衣類を盗まれたり、飛行機に乗るときに預けたトランクが外国に到着した次の日にようやく受け取れたりした経験がございます。

これらの盗難や荷物到着の遅延など、海外旅行でのトラブルに備えるのが海外旅行保険です。では、多くの契約方法があるなか、いつ、どこで契約したらよいのでしょうか。

どこで入ったらいいの？

海外旅行保険の契約は、ご自身に合った場所や方法を選べます。

インターネット

インターネットではいろいろな保険会社を選ぶことができます。補償内容や保険料を比較しながら選ぶこともできます。出発当日でも契約できますし、手続きも簡単です。

ただし、保険のパンフレットや保険に関する約束事が書かれた重要事項説明書等は、ホームページやPDFファイルで確認することになります。補償内容を紙面で確認したい方は早めに契約して、必要な書類を印刷しておきましょう。

空港

出発当日に空港でも契約手続が可能です。海外旅行保険自動引受機（自動販売機）で行えますが、専門スタッフがいる海外旅行保険カウンターで手続きができる空港もあります。

なお、出国手続き後でも手続きができる保険会社もありますが、出国手続き前にしか手続きができない保険会社もあります。時間にゆとりをもって手続きを行うことをおすすめします。

いずれの場合も、保険の約款等の重要事項が書かれた書類を受け取ることができますので、忘れないようにしてください。

旅行代理店

旅行代理店では、旅行に申し込んだその場での契約も可能です。旅行商品を取り扱う方や添乗員の経験がある方からアドバイスをしてもらえるのも利点です。

なお、ツアーに海外旅行保険が付帯されている場合や、旅行代理店のホームページからご自身で契約手続をする場合もあります。

保険代理店

保険代理店では、契約中の他の保険と補償が重複していないかを考慮した契約ができます。よって、補償がパターン化されたものだけではなく、旅行日数や旅行目的に合ったフリープランも対面で作成していただけます。保険金が実際に支払われた事例を説明してもらうこともできます。

持病がある方、旅行中に山岳登はんやスカイダイビングなどの危険な運動をされる方についても、複数の保険会社から契約できる保険会社を探してくれることもあるでしょう。

入る前に確認したいこと

持病がある方・危険な運動をされる方等

病気で治療を受けられている方、旅行中に山岳登はんやスカイダイビングなどの危険な運動をされる方等は、自動引受機での契約ができない場合がございます。

なお、ご旅行される国や地域によっては、海外旅行保険に契約できないことがあります。社会情勢が不安定な国や地域への旅行を検討されている方は、旅行計画段階から対面で相談ができる保険代理店や旅行代理店でご相談されることをおすすめします。

契約中の生命保険や傷害保険の補償内容を確認する

病気やケガによる死亡や入院等の保障がある保険を契約されている方、携行品損害や個人賠償責任に関する補償がある保険を契約されている方は、保険金額をご確認ください。保険金額が不足していると思われる場合は、海外旅行保険でカバーしましょう。

クレジットカード付帯の海外旅行保険

クレジットカード付帯の海外旅行保険もありますが、必ずしも海外で起こりうるすべてのトラブルに対応しているわけではありません。また、補償額が少ないと感じることがあるでしょう。不足していると思われる補償は海外旅行保険でカバーしましょう。

なお、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、クレジットカードを所有していれば海外旅行保険が使える「自動付帯」と、旅行代金や航空機代金を決済するなど条件を満たせば海外旅行保険が使える「利用付帯」があります。お持ちのクレジットカードがどちらのタイプか、事前にご確認ください。

備えを万全にして海外旅行を楽しみましょう

海外旅行保険の契約方法は複数あるため、ご自身に合った場所や方法を選ぶとよいでしょう。

海外旅行保険をご契約されていても、まずはご自身で健康管理をすること、安全を確保すること、貴重品などの持ち物管理を行うことが肝心です。外務省の渡航情報などを活用して事前に情報を得ることも大事です。備えを万全にして、海外旅行を楽しんでください。

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執筆者プロフィール

上津原章ウエツハラアキラ

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DCプランナー1級、日商簿記2級

FP事務所　上津原マネークリニック代表。山口大学経済学部卒。税理士事務所、FP事務所、PC通販会社を経て、2003年に山口県柳井市に開業。ライフプランを土台にして長期間、顧客の資産形成と経験値の最大化を支援。会社財務・家計・相続の課題にワンストップで対応。山口県金融広報アドバイザー、柳井中学校PTA会長等を歴任。現在は柳井間税会会長。
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