マンションで起きやすい自動車事故って?

自動車事故は、自動車同士の衝突だけではありません。例えば、分譲マンションにお住まいの方が被る可能性の高い事故もあります。今回は、マンションにお住まいの方が遭遇する可能性の高い事故(被害)と、その補償について考えてみたいと思います。
機械式駐車場に停めていたら…
近年、ゲリラ豪雨や集中豪雨の被害が各地で頻発しています。一戸建ての場合ですと、敷地内に平置き駐車場やガレージを設置しているケースが多いと思いますが、マンションでは、敷地内とはいえ平置き駐車場とは限らず、機械式駐車場が設置してあるケースも少なくないでしょう。機械式駐車場の場合、全ての自動車が地上にあるタイプと、一部の自動車は地下に収納される地下ピット式があります。
この地下ピット式の機械式駐車場は、ゲリラ豪雨や集中豪雨などによって浸水・水没するケースがあります。一般的な雨量が地下に浸水してきてもポンプで排出する機能がありますが、その機能が浸水のスピードに追い付かず水没してしまい、自動車が損害を被った場合に、自動車保険で補償を受けられるのでしょうか?
平置き駐車場に停めていたら…
自分の自動車の駐車場は、機械式駐車場ではないから浸水・水没の危険性はないので、安心とは言えません。平置き駐車場にも、集合住宅であるマンションならではの事故(被害)の可能性があります。
例えば、駐車場が子どもの遊び場になっている場合、自動車の陰や下などに隠れている場合があります。それに気づかずに自動車を発進させたり、いきなり自動車の陰から子どもが飛び出してきたり、マンションの敷地内にある駐車場で交通事故が起こる可能性があります。
また、平置き駐車場での事故(被害)として、いたずらも挙げられるでしょう。尖ったものなどで、わざと自動車の車体に傷をつけられてしまった場合、誰が傷をつけたか分からなくても、自動車保険で補償を受けられるのでしょうか?
自動車保険は、交通事故の補償だけではない!
まず、駐車場で遊んでいる他人の子どもと接触してしまった等、マンションの敷地内にある駐車場という私有地内の交通事故であっても、その事故で生じた損害は対人・対物いずれも補償されます。
このように自動車保険で受けられる補償の対象として思い浮かぶのは、一般的には交通事故による損害です。しかし、自動車保険で受けられる補償の対象は、交通事故による損害だけとは限りません。
例えば車両保険は、他者所有の自動車との衝突事故や単独事故で自動車が破損するなどの損害を受けた場合以外にも、火災や台風などの自然災害、盗難、当て逃げによる損害についても、補償してもらえるように契約をすることができます。先述の例の地下ピット式の機械式駐車場の浸水・水没や、いたずらによる事故(被害)についても、車両保険を契約していれば補償を受けられる可能性があります。
注意しておきたいのは、車両保険を契約していても限定補償にしている場合です。一般的な車両保険では、幅広く自動車の損害に対する補償が受けられますが、車両保険は保険料が高いこともあるため、補償内容を限定したエコノミータイプの車両保険を契約しているというケースもあるでしょう。例に挙げたマンションで起きやすい事故(被害)は、エコノミータイプの車両保険でも補償の対象となっているケースが多いと思いますが、自分の自動車保険ではどうか、改めて確認してみてはいかがでしょうか。
等級据え置き事故の廃止
以前は、車両保険の補償を受けた場合でも、その理由が自然災害など自分の責任のおよばないことであった場合、等級据え置き事故として扱われていました。しかし、制度改正により、現在は等級据え置き事故の制度は廃止されています。そのため、自然災害などによる損害に対して車両保険の補償を受けた場合、1等級ダウンすることとなり、1年間は無事故の時よりも割高な事故有係数で保険料が計算されることになることも、頭に入れておきましょう。
マンションにお住まいの方以外でも…
今回は、マンションにお住まいの方が遭遇する可能性が高い事故(被害)について考えてみましたが、マンションにお住まいの方でなくても、例えば、ショッピングセンターなどの駐車場や、市街地にある地下ピット式の機械式駐車場のコインパーキングを利用することがあれば、遭遇する可能性のある事故(被害)でもありますよね。自分のライフスタイルと照らし合わせて、いざというときに活用できる補償内容となっているかどうか、再確認してみてはいかがでしょうか。

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コラム執筆者プロフィール
キムラ ミキ (キムラ ミキ) マイアドバイザー.jp®登録 - 鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。
大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アフラックでの保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。

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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー キムラ ミキ
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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