通信販売での自動車保険のかしこい選び方

インターネットを活用しての買い物は、現在の私たちの生活に日常化してきたといえるでしょう。
近頃は生命保険もインターネット経由で契約できる会社が出てきましたが、保険の中では特に、自動車保険がインターネットでの見積り、申込手続ができる保険としての先駆けであり、現在20社近くの自動車保険がインターネットを介しての手続きができるようになっています。
登場した当初は、やはりインターネットならではの保険料の安さに注目が集まっていましたが、2005年に起きた保険金不払い問題以来、加入者は保険料よりも「補償内容」により重点を置く傾向にあります。
また、保険法が施行されたことにより、各保険会社はより保険契約者にわかりやすい商品構成を提示してくる傾向にあります。
このような状況の中、私たちはより自分のニーズにマッチした自動車保険を選ばなければならない訳ですが、各社の商品がわかりやすくなったとはいえ、その商品を選ぶ基準は沢山あり、なかなか簡単には選べないのが現状です。
どの保険会社の自動車保険を選ぶかの判断基準には、
・保険料 (保険料が安い。各種割引の適用等)
・補償内容 (ニーズにマッチした内容にカスタマイズできるか等)
・事故対応 (事故時の対応や体制の違い等)
・付属サービス (ロードサービス、その他特徴的サービス等)
といった様々なものがあります。
単純に保険料が安い会社を選択するのも、家計のことを考えるといいかもしれませんが、安い保険には例えば補償が小さい、もしくは限定されている等、安いなりの理由がありますので注意が必要です。
保険を選ぶ際は「保険料」だけでなく「補償内容」についてもしっかり理解することが大事です。「保険料」と「補償内容」を車の両輪として考え、そのバランスを取ることでいい保険になる可能性が高まります。
保険料が高すぎたら家計を圧迫しますし、保険料が安くても補償が小さければせっかく保険に加入していても安心できません。
さらに通信販売の保険は、保険代理店など人を介して加入する場合と違って、自分の判断で保険を選んで加入しなければなりません。
いざ事故があった時に「そんなの知らなかった」といっても誰を責めることもできません。
そのため、しっかりと補償内容について理解したうえで申し込みを検討する必要があります。

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コラム執筆者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー 山本 俊成
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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