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知っておきたい自転車保険のアレコレ!

自転車の傷害保険

自転車に乗っている際の事故で、ケガをするリスクをカバーできる保険の一つに傷害保険があります。

傷害保険とは

傷害保険とは、「急激・偶然・外来の事故」によって「人の身体に傷害(ケガ)」が生じ、入院や通院をしたり、後遺障害を負ったり、死亡した場合などに保険金が支払われる保険のことをいいます。

「急激」「偶然」「外来」それぞれの言葉の意味は次の通りです。

急激 事故が突発的で傷害発生までの過程において時間的間隔がないことや、事故の発生が被保険者にとって予測・回避できないものであったこと。
偶然 事故の原因または結果の発生が被保険者にとって予知できないことや、被保険者の意思に基づかないこと。
外来 事故の原因が被保険者の身体外部からの作用によること。

一般的に自転車事故によるケガは、傷害保険の補償の対象となります。

医療保険との違いは?

医療保険は、病気またはケガでの入院、所定の手術などを保障する保険です。一方、傷害保険がカバーするのは、ケガのみです。それならば、医療保険で十分と考える方もおられるでしょう。

しかし、傷害保険は、持病などがあっても加入することができますし、保険料も医療保険と比較すると一般的にお手頃です。また、年齢により保険料が変わらないのも医療保険と異なる点です(注1)。また、商品によっては、個人賠償責任保険などをセットすることもできます。
(注1)主にシニアの方を対象にした、年齢によって保険料が変わる商品もあります。

自転車には強制保険がない

自動車には自賠責保険という強制保険があるため、自転車に乗っている際に自動車との交通事故で被害者となりケガや、死亡した場合には、相手方から補償を受けることができます。しかし、自転車事故は、相手方が自動車だけとは限りません。自転車に乗っている際に、他の自転車や歩行者との事故で被害者になることも考えられます。歩行者はもちろん、軽車両である自転車にも自動車のような強制保険はないため、相手方からの補償が期待できない可能性があります(注2)。つまり自分のケガに対する治療費などの備えは、自分で準備しておく方が安心といえます。
(注2)一部の自治体では条例で自転車利用者に対して自転車保険などへの加入を義務付けており、今後も全国的に保険加入の義務化が拡大していくことが予想されます。

傷害保険は、月額千円程度で加入できる商品が一般的ですが、既に自動車保険に加入している方は、自動車保険に「人身傷害補償保険(特約)」がセットされているかどうか確認してみましょう。セットされている場合は、記名被保険者やそのご家族が対象となり、契約している自動車以外の乗り物(自転車含む)に乗っているときや、歩行中の自動車との事故も補償の対象となることがあります。まずは既加入の自動車保険の補償内容を確認するところから、自転車事故への備えを考えてみてはいかがでしょうか?

※本記事は、2017年7月21日に掲載された記事です。そのため、記事内容は掲載日のものであり、現在と情報内容が異なっている場合がございますので、本記事の閲覧・利用等に際しては、ご注意ください。

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