適切な額ですか?専業主婦の生命保険

ある平日のお昼時、仲良し主婦達がランチの合間にこんな会話を交わしていました。
- A:
- 「それでね、主人が言うの。『俺が死んでも生命保険が出るし君も働くだろうから、あとは何とかできるよね。で、その逆。俺は働いてて家事や子育てができないから、もしものときのために生命保険に入ってよ、2,000万円くらいで。保険料の支払いは君のお小遣いからね』だって。どう思う?」
- B:
- 「何、それ、ありえない」
- C:
- 「あなた専業主婦なんだから、保険料は旦那が払うのが当たり前でしょ?」
- B:
- 「まず、奥さん死んだら大変だって言うなら、奥さんをいたわって病気になったりケガしたりしないようにするのが一番でしょう!」
- C:
- 「で、あなた何か保険に入ってる?そこから保険金出るでしょう、少しくらいなら」
- A:
- 「それが、何にも入ってないの。昔、働いてたときの貯金が少しあるから、それでいいかなって・・・でも、言われたから何か考えようかなって思って」
- B:
- 「私は入っているわよ。入院したら1日1万円、手術したら20万くらい出るの。でも死んだときは・・・確か出ないのよね」
- C:
- 「私は共済だけど、万一のときは、病気なら確か300万円くらい、事故なら500万円くらいは出たはず。」
- B:
- 「やっぱり主婦が自分のために入るなら、第一に『掛け金がお手頃、負担にならないこと』、それから『死んだ後より生きている間』重視よね」
- A:
- 「そうそう、死んだ後なんてどうせ主人は若い女の子と再婚しちゃうはず。うちのは絶対そうだと思う。だったら心配することないもの」
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- B:
- 「自分が死んだ後のことを考えるより、今が大事よね。保険料高くて、生活が苦しくなったら意味ないじゃない。生命保険は死亡保障より医療保障よね」
- C:
- 「うちなんて、料理はおろか、自分の下着やシャンプーの替えだって、どこにあるのかわかんないくらいだもの。入院して家を空けたら、外食にクリーニングに、って生活費が恐ろしく増えるはず。お見舞い返しもいるし、入院対策が必要よねえ」
すると、そこでちょっとした沈黙が。
- B:
- 「でもね、うちの旦那、何にもできないから、私が死んだら息子はどうなるのかしら?コンビニ弁当ばっかりで汚れた服のまま?とっても心配」
- C:
- 「父子家庭って、母子家庭ほど福祉で優遇されないっていうわよね。子どもの世話で残業できないから出世も無理かもしれないし、退職強要されないかしら?」
- A:
- 「主人のためよりも、残された子どもたちのための生命保険加入が必要なのかもね。少し考えようかなあ」
皆さん、ちょっとスプーンを持つ手を止めて考えている模様です。さて、一家の大黒柱である夫の保障は、たいていのお宅で抜かりはない模様。でも専業主婦の妻の方はどうでしょう。意外とすっぽり抜け落ちている例が昔はよくありました。最近はテレビCMの多さで分かるように、ご加入される方が増えています。
では、どのような保障が必要なのでしょうか。やはり、もっとも重要なのはバランスだと思います。全く備えがないのも問題ですが、もしもの備えを重視しすぎて、生活が苦しくなったり子どもの教育費にしわ寄せが来るのも困りもの。予算の範囲内で、優先すべきものを決めてからのご加入が一番だと思います。

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コラム執筆者プロフィール
西谷 由美子 (ニシタニ ユミコ) マイアドバイザー.jp®登録 - 予備校、専門学校講師勤務中に一念発起してFP資格を取得。
講師業の傍らFP相談業務や執筆に携わり今日に至る。
教育費捻出やエコライフを目指す生活費見直しの相談助言多数。
保有資格はCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の他行政書士、日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト®(CMTA)。
ファイナンシャルプランナー 西谷 由美子
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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