バイクの自賠責保険料
掲載日:2017年7月28日
更新日:2021年4月1日
自賠責保険は、バイクの場合も法律(自動車損害賠償保障法)によって加入が義務づけられている保険(強制保険)です。補償内容はバイクの大きさに関係なく一律ですが、バイクの自賠責保険の保険料はどのようになっているのでしょうか?
バイクの総排気量によって保険料が異なる
個人で利用する自動車の場合、車種(主に軽自動車とそれ以外の自家用乗用車)によって自賠責保険の保険料が異なりますが、バイクの場合は総排気量によって異なります。
- ※離島以外の地域(沖縄県を除く)に適用する保険料
- ※上記保険料は、2023年4月1日以降始期の契約に適用
資料:損害保険料率算出機構「自動車損害賠償責任保険基準料率」をもとに作成
バイクを購入するときはバイクの本体価格だけでなく、自賠責保険の保険料も含めて予算を計画する必要があるでしょう。
契約月数が長ければ長いほど、1年当たりの保険料はお手頃に!
自賠責保険の保険料を確認すると、分かることがありますね。それは、契約月数が長ければ長いほど12カ月(1年)当たりの保険料が安くなっているということです。もし12カ月(1年)単位で更新をすると、支払保険料総額は高くなってしまいます。
例えば、総排気量125cc以下のバイクで見ると、12カ月(1年)単位で自賠責保険を更新して5年間支払う場合と、契約月数を60カ月(5年)にして支払う場合とでは、下記のような支払保険料総額の差になります。
34,550円(6,910円(1年分の保険料)×5年)-13,310円(5年分の保険料)=21,240円
12カ月単位で更新するよりも、契約月数をまとめて60カ月にすることで、保険料は半分以下になります。もちろん、自賠責保険の補償内容は同じです。
したがって、長く乗り続けるなら、契約月数を長めにするとよいでしょう。
契約月数の途中で廃車にする場合、残りの期間の保険料は返金される
自賠責保険を解約すると、自賠責保険の残り期間(未経過期間)が1カ月以上あれば、保険料が返金される仕組みになっています。ただ、返金額は、単純に月割りではなく、「保険開始日」や「保険期間」、「未経過期間」などで変わるため注意が必要です。バイクを廃車にする場合は、自賠責保険の解約手続きも同時にするようにしましょう。
解約手続きには、自賠責保険証明書や保険標章(車検のないバイク、原動機付自転車のみ)、廃車が確認できる書類などが必要になります。詳細は各保険会社に問い合わせましょう。
なお、廃車以外の場合であれば、バイクの名義変更などを行うことで残りの期間を引き継ぐことができます。
バイクの自賠責保険の契約月数を検討するときは、どのぐらいの期間バイクを使用するのかをイメージしてみるとよいでしょう。
自賠責保険だけで大丈夫?任意保険も検討しよう
強制加入の自賠責保険を考えるときは、任意保険のことも検討しましょう。
自賠責保険で補償されるのは事故の際に相手がケガをしたり亡くなったりしてしまった場合の損害だけで、自分のケガ、バイクの修理代、建造物などの損害は補償の対象外です。そのため、自賠責保険だけでは万一事故を起こしてしまった際、多額のお金が必要になる可能性があります。
自分の身体や大切なバイクを守るため、また損害賠償で多額のお金を自己負担することにならないために、保険料だけでなく、補償内容を確認した上で任意保険に加入することをおすすめします。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
自賠責保険の基本情報
知っておきたい自賠責保険のアレコレ!