バイクの自賠責保険とは
最終更新日:2017年7月28日
自賠責保険は自動車だけでなく、バイクの場合にも法律(自動車損害賠償保障法)によって加入が義務づけられている保険(強制保険)です。また、バイクの種類は、大型バイクや原付バイクなど大きさに関係なく加入の対象となっています。それでは、自賠責保険についてみていきましょう。
自賠責保険に未加入で走行した場合は罰則が科せられる
万一、自賠責保険に未加入で走行した場合は、法律(自動車損害賠償保障法)によって罰せられます。具体的には次の内容になっています。
- ・1年以下の懲役または50万円以下の罰金
- ・免許停止処分(違反点数6点)
大型バイクなど250cc超のバイクであれば車検が必要になりますので、車検のときに車検期間をカバーする保険期間の自賠責保険に加入します。従って、車検のあるバイクであれば未加入であったり、保険期間が過ぎていたりということは少ないでしょう。
注意すべきは、車検のない250cc以下のバイクになります。保険期間が長期のものでしたら、満期日をついつい忘れがちになりますので、自賠責保険の更新手続き漏れにはご注意ください。
自賠責保険の更新時期を忘れないためには、加入時または更新時に、保険の満期年月を示すステッカー(保険標章)が交付されますので、ナンバープレートなど指定された場所に貼っておきましょう。自賠責保険の満期年月を定期的に確認し、満期が近づいたら早めに更新の手続きを行いましょう。一般的に、自賠責保険の満期が近づいてくると、保険会社から満期案内がはがきやメールで届きます。
自賠責保険の補償内容は?
次に、自賠責保険の補償内容ですが、自動車やバイク、そして排気量や大きさに関係なく一律です。なお、国土交通大臣および内閣総理大臣により以下のとおり「支払基準」が定められています。
資料:国土交通省「自賠責保険(共済)ポータルサイト」をもとに作成
なお、自賠責保険は公道を走行するすべての自動車やバイクに対して、万一のときのための最低限の補償として加入を義務付けているものですので、実際に事故が発生してしまった場合は、上記の補償内容だけでは不足することも考えられます。
例えば、死亡または後遺症の残る事故が発生した場合は損害賠償額が1億円以上になることもあります。また、自動車やバスとの接触や、建物に損害を与えてしまった場合の「対物補償」も自賠責保険にはありません。
最後に、自賠責保険は、公道を走行する運転者として最低限の義務です。また、自賠責保険の補償内容を理解した上で、安全運転を心掛けるだけでなく、別途、任意保険への加入も検討するようにしましょう。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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