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肝臓の病気にはストレスがとても関わってい…

東京都:たもさん(32)

肝臓の病気にはストレスがとても関わっていると聞きました。主人はストレス発散のためにお酒を飲んでいます。アルコールの摂りすぎは肝臓に悪いと聞きますが、飲酒する場合はどのくらいであればいいという基準はあるのでしょうか?
また、病気の進行の原因「酸化ストレス」には、加齢や肥満、糖尿病なども影響するとのことですが、複数当てはまると危険度は上がりますか?

アルコールの摂りすぎと「酸化ストレス」についてお答えします。

アルコールの摂りすぎは肝臓への負担に!

おっしゃるように、アルコールの摂りすぎは肝臓に負担をかけるということは広く知られています。

肝臓は身体に入ってきた物質の代謝、エネルギーの貯蔵、胆汁の生成、有害物質の解毒と各方面で大活躍をする臓器で、アルコールの代謝もその機能の一つです。
他の臓器同様、大きさや機能に個人差は見られますが、肝臓が正常に代謝できる量は、普通にお酒を飲める体質の方で、純アルコール換算で男性は1日40g、女性は1日20gといわれています。純アルコールで20gというと日本酒で約1合になりますから、男性で1日に日本酒2合、女性で1合が一つの目安といえそうです。

また、飲み方、いわゆるピッチもお酒と肝臓の関係を考える上で非常に重要なファクターです。
肝臓が一時間に処理できるアルコールの量は日本酒4分の1合といわれていますので、同じ量を飲むのでも、できれば何かおつまみなどを食べながらゆっくり飲むことが肝臓をいたわることにつながります。加えて、毎日お酒を飲む習慣のある方は、肝臓にもお休みが必要ですから、週に2回はまったくアルコールを飲まない「休肝日」を設けることが推奨されています。

「酸化ストレス」とは

また、ご質問にあった「酸化ストレス」についてですが、確かに近年、肝臓病の発症に酸化ストレスが関わっているのではないかといわれています。
酸化ストレスを増加させる原因としては、呼吸で発生する活性酸素や、喫煙、果物・野菜不足によるビタミンE、ビタミンC、カロテノイドなどをはじめとするビタミン類、栄養素の不足、糖尿病などによって慢性的に高血糖が続いた状態などが挙げられます。
また、加齢や肥満、脂肪肝、アルコールには、それ自体が肝臓内で酸化ストレスを増加させる要因であるとされています。多くの要因が重なれば、それだけ酸化ストレスが増える確率は高くなります。

できるだけ危険因子とされるものは減らして、元気な肝臓を維持したいですね。

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