教育資金準備に役立つ学資保険
子どもが生まれたら学資保険の加入を検討しよう
学資保険は、教育資金の準備を主な目的として加入する、貯蓄型の保険です。 最初に触れておきますが、保険種類の呼称として正しくは「子ども保険」で、「学資保険」は一部の商品の商品名にすぎません。しかし、「学資保険」の方が意味や意図がわかりやすいからか、実際には「学資保険」という呼び方が浸透しています。 このコーナーでは、統一して「学資保険」という名称を使うこととします。
学資保険は、進学の時期に受け取れる祝金(出ないタイプもあります)や、満期時に受け取れる満期保険金を、子どもの教育資金に充てることができる商品です。満期は商品によって異なりますが、15歳、17歳、18歳、20歳、22歳などがあります。 通常、契約者=親、被保険者=子という形態で加入しますが、中には祖父母が契約者となって加入することもあります。ただし、契約者の年齢が高いほど、保険料は高くなってしまいます。
契約者である親等が死亡・高度障害となった場合には、その後の保険料の払い込みは免除され、しかも契約通り祝金や満期金が受け取れるのが、学資保険の特徴の1つです。親に万一のことがあっても子どもに教育資金は残してあげられるように…と設計されています(この保障をなくして、より貯蓄性を追求したタイプもあります)。さらに、商品によっては、契約者である親等の死亡時・高度障害時には育英一時金や育英年金が受け取れるタイプもあります。
商品によって異なりますが、通常は満期保険金と同程度の子どもの死亡保障もついています。また、特約で子どもの入院・通院に関する保障を付けられる商品もあります。当然ですが、こうした特約を付けるほど保険料がかさみ、貯蓄性は下がっていきます。 親の死亡保障や子どもの医療保障は別の保険で確保されているのであれば、育英年金や子どもの医療保障のないタイプを選ぶことで、貯蓄性が高まり、教育資金をより効率的に準備することができます。
- 学資保険の豆知識
- 出産予定140日前から加入できる学資保険も
- 「子どもの教育資金のために」と、学資保険の加入を考えるのはお子さんが誕生した後という方がほとんどだと思われますが、実は、妊娠中に加入できる商品もあります。妊娠中の経過が順調な場合、出産予定の140日前から加入することもできるのです。産後は3時間睡眠などで生活に余裕がなくなるので、比較的時間のある妊娠中に契約を済ませておくのもひとつの方法ですね。
ファイナンシャルプランナー 小川 千尋
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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