発育していく乳幼児の身長と体重の平均値
子どもが生まれると、親は子どもが健康的に発育していってほしいと願うものです。
2人目や3人目なら慣れもあるでしょうが、1人目の時は、どの親も日々、多くの不安を抱えながら子育てしているはずです。我が子の身長や体重の発育状況等も、とても気になるものです。
そこで、出生時から6歳までの身長と体重の統計データを用意しました。平均的な数値を知ることで、我が子の発育状況が確認でき、子育ての不安が少しでも軽減できればと思います。それでは、早速確認してみましょう!
赤ちゃんはおおよそ身長50cm体重3kgで生まれてくる
厚生労働省「乳幼児身体発育調査」では、乳幼児保健指導の改善を目的に、全国の乳幼児の身体発育状態を調査しています。最近では平成22年に調査しており、その内容からまずは乳幼児の身長の中央値を、月齢・年齢・性別別にみていきます。
下記の図1は、出生時から6歳半までの乳幼児の身長(中央値)を半年ごとに表したものです。中央値は調査した乳幼児の真ん中の数値(データを大きさの順に並べた時、中央にくるデータの値)で、平均値とは若干異なります。
図1:一般調査及び病院調査による身長の身体発育値
資料:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」をもとに執筆者作成
出生時の身長(中央値)は、男の子が49.0cm、女の子が48.5cmで、男の子の方が若干大きくなっています。
赤ちゃんは母乳やミルクを飲んですくすくと成長し、1歳になった頃には75cmくらい(1年0~1月未満で男の子74.8cm、女の子73.4cm)にまで大きくなります。1年間で約25cmの成長ですから、驚異的なスピードで赤ちゃんは成長していきます。
その後もすくすくと成長し、4歳になった頃に100cmを超えてきます(4年0~6月未満で男の子101.8cm、女の子100.8cm)。そして115cmくらい(6年0~6月未満で男の子114.9cm、女の子114.0cm)で小学校入学を迎えることになります。
次に図2で体重の中央値をみていきます。
図2:一般調査及び病院調査による体重の身体発育値
資料:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」をもとに執筆者作成
出生時の体重(中央値)は、男の子が3.00kg、女の子が2.94kgで、体重も男の子の方が若干大きく生まれてきます。
体重も身長に比例してものすごいスピードで成長し、1歳になった頃には約9kg(1年0~1月未満で男の子9.24kg、女の子8.68kg)にまで成長します。1年間で体重は実に3倍です。
その後もすくすくと成長し、小学校に上がる頃には、体重は20kgくらい(6年0~6月未満で男の子19.91kg、女の子19.31kg)にまで成長します。
乳児の身長体重は40年前より小さくなっている
乳幼児身体発育調査は昭和35年から10年ごとに行われているので、乳幼児の体格を過去と比べることができます。そこで、乳幼児(男の子)の身長と体重を40年前(昭和45年)と比べてみました。
表1:昭和45年と平成22年調査の月齢・年齢別平均値による身長比較(男の子)
資料:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」をもとに執筆者作成
表2:昭和45年と平成22年調査の月齢・年齢別平均値による体重比較(男の子)
資料:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」をもとに執筆者作成
40年前と比べてみると、実は身長も体重も2歳くらいまでは小さくなっているのです。身長は出生時に平均で1.5cmも小さくなっています。ただ、2歳頃には40年前を上回り、5歳頃には1cm以上大きくなっています。体重も出生時には平均で0.2kg小さくなっていますが、3歳くらいで40年前を上回り、5歳では0.5kg以上大きくなっています。
第一子の子育ては、とにかく不安だらけです。我が子が他の子よりも少し小さいだけで、「栄養が足りないのでは?」「どこか病気なのかも?」「育て方が悪いから?」等、いろいろ心配してしまいます。そのような時は一人で抱え込まずに、子育て情報を積極的に得たり、親同士の交流を深めたりして、楽しい子育てを実現していきたいものです。
昨今は自治体の子育てサポート(子どもの医療費助成等)も充実しています。学資保険加入者に対する保険会社のサービスとして、看護師や医師、管理栄養士等に無料で相談できるものもあります。うまく活用していきましょう。
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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー 松浦 建二
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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