保険を見直すタイミングと相談時のポイント
保険を見直すタイミングとは？
「生命保険(死亡保障)の見直しは、どんなタイミングで考えればよいのですか？」
と質問されることがあります。現在加入している生命保険の内容が適切かどうか確認するためにも、「見直した方が良いのかな？」と思い立ったときが、見直しのタイミングであるといえるでしょう。
それでは、保険を見直す目安としてのタイミングにはどんなときがあるのか、考えてみましょう。
保険を見直すタイミングは、総じていえば、ライフスタイルに変化が生じるときといえます。例えば、結婚、出産、子どもの独立、退職などが挙げられます。生命保険（死亡保障）は、自分のために加入するものではありません。万一、自分が死亡した場合に遺された家族の生活において、経済的な支障が生じないようにするのが目的といえます。その目的を踏まえた上で、それぞれのタイミングで保険の見直しをプロに相談するときに、あらかじめ考えておきたいポイントを挙げてみたいと思います。
タイミング(1) 結婚したとき
まず挙げられる保険の見直しのタイミングは、「結婚」です。結婚前後でライフスタイルが変化するということはよくあることでしょう。
例えば、結婚前は会社員として働いていたが、結婚後は専業主婦になった女性の場合、夫が死亡したとき、収入が断たれてしまうことになります。その際、妻が再び働くか否かも、保険金額を考える上で大きなポイントになります。
さらに、住居形態もポイントのひとつです。例えば、賃貸物件に住んでいた場合、そのまま住み続けるのか、実家に戻るのかという選択によって、その後の生活にかかる費用が変わってくることになります。
また、夫婦のどちらかが死亡してしまった場合の遺された配偶者の生活のあり方は、それぞれの夫婦によって異なります。どのように生活を送っていくのかを、夫婦で話し合っておくことが必要といえます。
タイミング(2) 出産したとき
次に挙げられる保険の見直しのタイミングは、「出産」です。教育費は、お子さまが幼いときから少しずつ準備していくことになりますが、その準備の途中で夫婦のどちらかが死亡した場合、当初の計画通りに準備が進まないことも考えられます。教育プランを踏まえ、そのような事態にも対応ができるようにしておくことが必要です。
ただ、教育プランといわれても、子どもが生まれたばかりのときは具体的に想像ができない場合もあるでしょう。しかし、教育プランは、保険を考える上で大きなポイントとなります。例えば、大学までの教育プランを考えていたけれど、高校卒業後は就職するという進路選択を子どもがした場合は、そのときにプランを変更すればよいのですが、高校までのプランしか考えておらず、子どもが大学進学を希望した場合、その対応に苦慮することになりかねません。このようなことがないように、余裕をもった教育プランを立てておきたいものですね。
タイミング(3) 子どもの独立
子どもが独立し、夫婦だけの生活になるタイミングも保険の見直しのチャンスです。一般的には、退職の時期も近づいている頃でしょう。退職後の生活も想像しながら、夫婦のどちらかが一人になったときに、どのような生活を送ることになるのかを考えることで、どれくらいの保障が必要かがみえてくるでしょう。ただし、この時期には持病のある方も少なくありませんので、健康状態も重要なポイントです。保険に新規加入する場合、保険料が一般的に高くなる可能性もあります。コストバランスの考慮についても大きなポイントといえるでしょう。
保険の見直しに際して
保険の見直しには、現在の生活にどれくらいのお金がかかっているかを知ることも大切です。それをもとにして、万一の場合に、どれくらいの生活費が必要となりそうかを考えてみることになります。また、公的保障である「遺族年金」がどれくらい受け取れるかを「年金事務所」や「ねんきんネット」等で調べておくことで、生命保険（死亡保障）でどれくらい備えるべきかをより正確に把握することができます。
保険の見直しは準備を整え、ポイントを押さえて相談したいものですね。
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コラム執筆者プロフィール
キムラ ミキ (キムラ ミキ) マイアドバイザー.jp®登録 - 鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。
大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アフラックでの保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。
ファイナンシャルプランナー キムラ ミキ
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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