人生4つのリスクと必要な保険
これからの長い人生を送るにあたって、どのようなリスクに注意すればいいでしょうか?また、そのリスク対策も教えてください。
家族の人数や年齢ごとに、私たちが直面するリスクには様々なものがあります。必要な保障は人それぞれですが、ここでは人生での4つのリスクをご紹介しましょう。
死亡リスク
自分に万一のことがあった場合、残された家族が困らないようにしておきたいと多くの方は考えるでしょう。人はいつ亡くなるのか誰にもわからないので、普段からきっちり対策を立てておく必要があります。ただ、独身の方とお子さまがいらっしゃる方とでは死亡リスクの大きさは異なってきますので、どの程度のリスクがあるのかをきっちり考えた上で死亡保険を検討するようにしましょう。
入院リスク
病気やケガで入院するリスクは、独身の方や結婚されている方にかかわらず誰にでも直面する可能性があるリスクです。最近は昔に比べて入院日数の短期化が進んでいますが、それでも入院すると出費がかさむのも事実です。ただ、公的な保障として高額療養費制度(1ヵ月当たりの医療費の自己負担には上限が決められている)があるので、まずはこのような公的な保障を理解した上で、入院リスクに備える医療保険を検討するようにしましょう。
介護リスク
「老老介護」や「認認介護」という言葉をご存じでしょうか?「老老介護」とは老人が老人を介護すること、「認認介護」とは認知症の方が認知症の方を介護することで、最近ではこの両方合わせた形態も多くなっています。公的な介護保険は用意されていますが、全ての費用を賄うことは難しいため、若いうちから民間の介護保険に加入してリスクに備えることも考えてみましょう。
長生きリスク
日本人の平均寿命は男性が約79歳・女性は約86歳となり、長生きをリスクと考える必要が出てきています。最近は、若い世代でも公的な年金制度への不信から老後が不安という方が多いようです。公的年金に頼らず将来の生活を充実させたいということであれば、自分で長生きリスクに備えて準備を進めるようにしましょう。
ゆとりある老後を過ごそうとすると、夫婦2人で月約36万円が必要といわれているため、長生きリスクへの備えとして個人年金保険へ加入する方が増加しています。特に長生き家系の方は、一度検討してみましょう。
長い人生を送るにあたって主な4つのリスクをご紹介しましたが、このようなリスクに備える手段として保険があるのですね。ただ、必要な保障は人それぞれ違いますので、リスク対策がきちんとできているのかが不安という方は、一度専門家に相談するようにしましょう。
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コラム執筆者プロフィール
長谷 剛史 (ハセ タケシ) マイアドバイザー.jp®登録 - 学校法人・会計事務所勤務を経て2007年1月、大阪府堺市に独立系FP事務所を開業。
ファイナンシャルプランナーはお金の専門家ではありますが、幸せな家庭を作る専門家でありたいと常々思っています。
住宅・資産運用・保険の3つの分野に強いファイナンシャルプランナーとして、ライフプランを基本とした個別相談・講演・執筆等の活動を行っています。
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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー 長谷 剛史
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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