安心・納得の保障設計のために間違えてはいけないこと
あなたが生命保険に加入した、もしくは生命保険に加入しようとしている経緯は、以下のうちどれに一番近いでしょうか?
- A.すすめてくれる保険外務員にお任せ
- B.ファイナンシャルプランナーに相談
- C.Webの保険見積りサイト等から自分で情報収集
どのような経緯を経るにせよ、自分にピッタリ合った保障を設計するためには、必ず守るべき大切なルールがあります。
それは・・・、「考える順番」を間違わないことです。
様々な家計のお悩みについてカウンセリングを行うなかで、よく耳にするのが「保険に入るならどこの何という保険(商品名)がいいですか?」といったお客さまの声です。あなたも同じような疑問をお持ちではないですか?
そうした声に対して、
「○○社の××って商品が超オススメよ」
とサッと答えられたらこんなに楽なことはないのですが、残念ながらそうはいきません。いや、むしろその発想が間違いの元なんですよ!と、声を大にしてお伝えしたいと思います。
この、多くの人が最初に口にしがちな「どこのどんな保険がいいの?」という問いは、保険設計の工程において、実は最終段階のプロセスとなります。
そう、いきなり保険見積りに取りかかるのは大間違い。もしあなたがそんな保険の入り方を考えているならば、内容を見直す必要があるかもしれません。
では、保険設計の正しい順番をご紹介していきましょう。
1.まずはライフプラン
あなたは、いつ、どこで、誰と、どんな人生を送りますか?生命保険はあなたのライフプランの裏側を支えるもの。真に必要な保障を考えるために、まずは表側をしっかり見つめましょう。
2.保障の目的を明確にする
保険がその真価を発揮するのは「もしも」のとき。あなたは、どんな「もしも」に備えたいのですか?葬儀費用・遺族の生活資金・教育資金・相続対策資金・借入金返済資金・医療費・闘病中の生活費…等、目的を具体的に挙げてみてください。
3.必要資金(出て行くお金)の計算
では、2の目的に対していくらの資金を準備すれば安心でしょうか?そして、それが必要なのはいつまででしょうか?ここでは、もしもの場合に「出て行くお金」について具体的にイメージします。
4.準備済みの資金・入ってくるお金の計算
もしもの場合には、「出て行くお金」だけではなく、公的年金や健康保険、団体信用生命保険、会社の福利厚生制度、配偶者の収入等の「入ってくるお金」もあります。また、預貯金等のすでに準備済みの資金もここでしっかり視野に入れます。
5.不足額の計算
前の3、4の数字から、もしものときに不足する金額を明確にします。
「必要保障額=もしものときに出て行くお金-入ってくるお金」です。
6.保険会社や商品の比較検討
お待たせしました。ここでようやく具体的な保険見積り、商品の選定に入ります。数ある保険会社や商品から、自分のニーズにピッタリ合うものはどれか、しっかりと比較検討しましょう。
冒頭のA.B.Cのうち、どの方法をとるにせよ、以上の順番を間違えなければきっと大丈夫。
あなたが本当に安心・納得できる保障設計ができるよう祈っております。
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コラム執筆者プロフィール
佐藤 名ゝ美 (サトウ ナナミ) マイアドバイザー.jp®登録 - 熊本市在住。
通算9年の保険営業を経て2000年に独立。
以降13年間にわたり数多くの家計のお悩みに寄り添う。
あなたがあなたらしく人生を送るために欠かせない道具である“お金”と、楽しく付き合うためのヒントを発信し続けます。
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ファイナンシャルプランナー 佐藤 名ゝ美
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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