10万円からの資産運用
「資産運用を始めたいなあ……。でも、資産といってもたいした金額ではないしなあ……。」
このように思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、「資産運用」とはいったいいくらからをいうのでしょう?
それは、ずばり!!「1円」からです。
もちろんみなさん一人ひとりの考え方、捉え方は違うと思いますが、どんな方でもスタートは1円からなのです。
まわりは気にせず、1歩踏み出すことが大事です。
しかし、タイトルは「10万円からの資産運用」となっています。
そうです。もっと少額からでもさまざまな運用方法、金融商品がありますが、やはり10万円くらいのある程度まとまった金額があると、運用方法、選択できる金融商品も変わってきます。
ここでは、この「10万円」をさまざまな角度からみてみたいと思います。
10万円を毎月の家計から準備する
10万円を家計の中から分割で準備しようとすると、
毎月10,000円で10カ月
毎月5,000円で20カ月(1年8カ月)
毎月3,000円で34カ月(2年10カ月)
の時間がかかります。
みなさんの家計で10万円を新たに捻出しようとした場合、毎月いくら準備できますか?
10万円を準備するといっても、毎月の家計の中から無理なく準備するには工夫が必要です。それくらい10万円という金額は、手近な目標にもなり、達成すると自信にもつながる金額なのです。
10万円を準備する方法
上記で見ていただいた通り、10万円を毎月の家計の中から準備するにはある程度の時間が必要となるため、無理なく継続できる方法がベストであると考えます。
一例としては、
・毎月継続して支出している項目の見直しによって削減された金額を、そのまま貯蓄として確保し、10万円という金額を準備する方法
・収入が増えた部分の一部、または全部を貯蓄として確保し、10万円を準備する方法
などがあると思います。
いずれにしても、「無理なく、継続して行える」ことが重要なキーワードとなります。
10万円の準備を行っている間、または準備ができたら
10万円を運用する場合、金融商品・運用方法は何でも良いのかというと、そうではありません。
やはり、運用する目的・目標によって選択すべき金融商品、運用方法は変わってきます。10万円というひとつの目標を目指している間や、その目標・ハードルが達成できたら、運用する具体的な目的・目標を決めてください。
10万円を準備している段階や、実際に10万円を運用している段階で、具体的な目標・目的を持たずに行っていると、様々な誘惑に負けて、せっかく準備した10万円を使ってしまったり、金融商品をころころ変えてしまったりして、10万円が目減りしてしまうことも考えられます。
そういう点からも、運用する具体的な目的・目標を決めておくことが重要となります。
株式等で運用する場合の10万円の選択範囲の広さ
では、株式市場に上場している株式、上場投資信託等で運用する場合の10万円で投資できる選択範囲を、もっと少額でできるものと比較してみたいと思います。
- 10,000円で投資できる銘柄数…約60銘柄
- 30,000円で投資できる銘柄数…約340銘柄
- 50,000円で投資できる銘柄数…約630銘柄
- 100,000円で投資できる銘柄数…約1,400銘柄
2014年8月28日現在・執筆者調べ
このように、10万円で投資できる銘柄は約1,400銘柄もあり、幅広い銘柄のなかから選ぶことができます。これにより、無理のない範囲で投資が始められます。
さあ、みなさんも始めましょう
資産運用のスタートは「1円」です。冒頭でもお伝えしましたが、これは、どなたでも始められる金額です。
次に、みなさんにとって「無理なく、継続して行える」方法によって、ある程度まとまった金額である10万円を準備し、運用する目的・目標を決め、資産運用を始めましょう。
そして、運用の目的・目標を達成できる金融商品の数を増やしていきましょう。
ファイナンシャルプランナー 大間 武
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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