相談事例方式:奥様の保険見直し
夫同様、保険を見直し保険料を削減したいというご希望をお持ちの方の事例をみていきましょう。
ご相談者プロフィール
夫:会社員35歳 妻:パート33歳 子:1人4歳 お住まい:持ち家
現在の保険加入状況
A社保険料10,000円/月
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妻:養老保険(※)
満期保険金(主契約) 200万円
死亡保障合計 400万円(20年間)
医療保障特約 日額6,000円(20年間)
※養老保険:養老保険とは、保険期間中の死亡・高度障害の保障があり、保険期間終了には満期保険金を受け取ることができる保険。死亡・高度障害保険金と満期保険金は同額なのが一般的ですが、死亡・高度障害保険金を増額できる保険もあります。
ご希望
- ・親が加入してくれていた保険を引き継いだが、自分に合った保険に見直したい。
- ・夫同様、保険料を安くして住宅ローンの繰上げ返済にお金をまわしたい。
- ・医療保障は平均寿命が延びているので、一生涯保障が欲しい。
- ・がん家系なので、がんに備える保険に加入したい。
- ・保険に貯蓄性は求めないので、保険料は安いほうがいい。
見直しのポイント
- ・お子さまが小さい間は、妻に万一の場合の死亡保障を少し多めに準備する。
- ・保険料はご希望を満たした上でなるべく削減し、削減できたお金は住宅ローンの繰上げ返済にまわす。
- ・「医療保障は平均寿命が延びていることもあり一生涯保障が得られる保険を」のご希望と、同じ考え方で現在手薄ながん保障にも備える保険を検討する。
解決策
- ① 妻の死亡保障を考える場合も夫と同様、必要保障額(※)を計算して求めることになりますが、夫が会社員で収入が安定していますので、大きな金額にはなりませんでした。しかし、夫が仕事に専念できるのは妻が家事・子育てを担っているからなので、妻に万一の時、夫は現在のような働き方ができなくなる可能性があります。この点を踏まえ、お子さまが小さい間の死亡保障は現在より増額し、お子さまを預ける費用等に充てられるよう準備をします。
※必要保障額:万一の時に必要なお金(生活費や教育費等)から万一の時に準備されているお金(遺族年金や預貯金等)を差し引いた額 - ② がんは2人に1人がかかる病気といわれていますが、医療技術の進歩により治療して治るケースも多くなっています。特に最近では、入院日数が短期化し治療は通院で行う場合も多いですので、医療の現状に合わせて、入院手術保障よりがん診断一時金や通院保障が手厚いがん保険がおススメです。がん家系の方は保険で安心を買い、精神的に落ち着くのもいいと思います。
- ③ 医療保障の現状では53歳で満期を迎えると保障がなくなりますので、特約での加入ではなく医療保険へ加入します。がんへのリスクにも備えますので保険料を抑えるため医療保障は最低限と考え、日額5,000円で保険料の支払いがずっと一定かつ60歳で支払いが終了し一生涯の保障が得られる医療保険を設計しました。
ご提案保険内容
保険料8,900円/月
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妻:死亡保障
B社定期保険 1,000万円(10年間)1,600円/月 -
妻:医療保障
C社医療保険 日額5,000円(60歳払込終了・一生涯保障)3,000円/月 -
妻:がん保障
D社がん保険 入院および通院日額10,000円・診断一時金100万円(60歳払込終了・一生涯保障)4,300円/月
相談者のご希望を全て満たすご提案ができました。前回のコラムでの夫の見直し分(6,800円の削減)も合わせて毎月7,900円の保険料が削減でき、自分の希望が満たされ、住宅ローンの繰上げ返済のメドもたちましたので相談者の満足感は高かったです。奥様の保険をどう考えたらいいのかわからないという方は多いですので、迷っている・アドバイスが欲しいという方は、一度ご相談されたほうが良いでしょう。
(注)保険料等の数字はあくまでも概算数字ですので、実際の保険料とは違う場合があります。
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コラム執筆者プロフィール
長谷 剛史 (ハセ タケシ) マイアドバイザー.jp®登録 - 学校法人・会計事務所勤務を経て2007年1月、大阪府堺市に独立系FP事務所を開業。
ファイナンシャルプランナーはお金の専門家ではありますが、幸せな家庭を作る専門家でありたいと常々思っています。
住宅・資産運用・保険の3つの分野に強いファイナンシャルプランナーとして、ライフプランを基本とした個別相談・講演・執筆等の活動を行っています。
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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー 長谷 剛史
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。