ワーキングホリデーの場合の保険
掲載日:2017年3月23日
海外留学に行く場合、語学留学や交換留学以外に、ワーキングホリデーで行くこともあるでしょう。語学留学や交換留学との違いを認識するとともに、リスクへの備えもしっかりと行っておきましょう。
ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデーとは、ビザ(査証)の種類の一つで、観光、就学、就労ができる自由度の高い特別なビザです。
ただし、「ワーキング・ホリデー制度」が使えるのは18歳から30歳までの方で、滞在できる期間は1年間です。また、日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国に限られ、休暇目的の入国および滞在期間中における旅行や滞在資金を補うための就労が認められます。したがって、留学費用や生活費のために現地で働きながら語学を学んだり、休みの日には、現地の観光に行ったりすることができます。
なお、語学留学や交換留学は、留学先によって就労することができなかったり、制限があったりします。
ワーキングホリデーでのリスクとは?
慣れない海外で生活するとともに就労もするとなると、語学留学や交換留学と比べるとリスクは高くなります。
どのようなリスクがあるのか、具体的に、いくつか例を挙げてみましょう。
・現地では生活環境や治安などが日本とは異なります。盗難などのリスクは高くなるでしょう。
・就労を行う場合、仕事の内容によっては、ケガのリスクがあります。また、その国の風土や食文化に適応できずに病気になることもあるでしょう。
・海外での就労は、国内での就労よりも言葉が通じにくく、頼れる人が少ないことから、精神的なストレスが溜まりやすくなります。また、周りに相談できる相手がいるといないとでは精神的に大きく影響するでしょう。
・日常生活または就労中に自分の不注意などで、他人の物を壊したり、ケガをさせたりすることも考えられます。
・海外で就労することから、働き方やルール、働く環境が国内とは違います。そして、思うように就労ができずに収入が得られないケースもあるでしょう。
ワーキングホリデーの保険
一部の国では、ワーキングホリデーのビザを取得する際に、保険の加入が義務付けられています。留学先の国のビザの取得要件はどうなっているかを確認しましょう。
リスクに備える保険商品として、ワーキングホリデー保険(ワーホリ保険)または留学保険があります。
この2つの保険の違いは、付帯できる特約の違いです。具体的には、他人の物を壊したときの補償である「留学生賠償責任保険金」や「留学生生活用動産損害保険金」については、ワーキングホリデー保険では付帯できない場合があります。なお、これらの補償は、損害保険会社によっては別名称の補償内容で備えることができ、実質的に留学保険と同じ補償内容にできる場合もあります。
ワーキングホリデー保険は、損害保険会社によって補償内容が異なり、補償を手厚くするとその分保険料も高くなりますので、複数の保険を比較検討する必要があります。また、ビザの取得時に保険の加入が必要な場合、取得要件を満たした補償内容であるか注意が必要です。
治療費用 | 現地でかかった病気・ケガの治療費等のための補償 |
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傷害死亡・後遺障害 | 現地でのケガによる死亡や、後遺障害が生じた場合のための補償 |
疾病死亡 | 現地で病気により死亡した場合のための補償 |
救援者費用 | 現地でケガや病気で入院し、家族が現地にかけつけた場合の費用のための補償 |
賠償責任 | 現地で誤って他人にケガを負わせたり、他人の物を壊したりしたことにより、法律上の賠償責任を負った場合のための補償 ※長期契約用の場合、アパートの失火責任により家主から損害賠償を請求されたときも補償される場合があります。 |
携行品損害 | 身の回りの持ち物が盗まれたり、壊れたりした場合のための補償 ※長期契約用の場合、住居内の家財や身の回り品の空き巣や盗難も補償される場合があります。 |
航空機遅延費用 | 航空機が遅れたために、予定していなかった宿泊代や食事代の負担が発生した時のための補償 |
航空機寄託手荷物 遅延等費用 | 航空会社に預けた手荷物の到着が遅れたことにより、着替えなどを購入した場合のための補償 |
緊急一時帰国費用 | 国内のご家族が死亡または危篤により一時帰国が必要な場合の際の費用の補償 |
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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