留学保険の必要性
掲載日:2017年3月23日
更新日:2023年1月20日
近年グローバル化が進み、企業がグローバル人材を求めている状況などから、海外留学を検討されている方も多いのではないでしょうか?留学をするとなると留学先の選定、留学期間、留学費用の捻出など、留学前に決めることや準備することがたくさんありますが、留学先のリスクへの備えも必要です。
日本人学生の海外留学者数はどのくらい?
(独)日本学生支援機構「2020(令和2)年度日本人学生留学状況調査結果」によると、日本の大学等と海外の大学等との学生交流に関する協定等に基づき、教育または研究等を目的として、2020年度中に海外の大学等で留学を開始した日本人学生は1,487人です。
2018年度までは海外留学者数が増え続けていましたが、新型コロナウイルスの影響により、2020年度は大幅に減少しました。
資料:(独)日本学生支援機構「2020(令和2)年度日本人学生留学状況調査結果」をもとに作成
それでは、留学先でのリスクとは、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか?
留学先のリスクについて事前に確認を!
海外へ留学する場合、現地でのリスクは下記の4つになります。
1.安全面のリスク
海外では、生活環境や治安が日本とは異なります。日本と同じような感覚でいると、盗難などの被害に遭ったり、犯罪に巻き込まれたりする可能性が高くなります。
2.健康面のリスク
留学先の風土や食文化に適応できない場合、病気などになる可能性が高くなります。例えば、国によっては食事や水が合わない、十分な衛生管理が整っていないことなどが挙げられます。また、病気になってしまった場合、海外では治療費が高額になるケースも多くあります。
3.精神面のリスク
留学中は、日本にいるときと違って頼れる人が少なく、気軽に相談できる人がいるとは限りません。常に緊張を強いられるとストレスへの対処がうまくできずに、精神的にまいってしまうこともあるでしょう。
4.加害者となるリスク
自分の不注意やその国のルールを知らないことなどで、他人の物を壊したり、ケガをさせたりする可能性も考えられます。このような場合には、相手側から賠償金を求められることも考えられます。
留学先でのリスクへの備えは、留学保険の活用を!
これらのリスクに対しては、事前に想定しておくとともに、リスクへの備えとして“留学保険”に加入しておくことも必要です。自分自身では最善の注意を払っていても、避けられないケースもあるからです。
留学保険には、次のような補償があります。
治療費用 | 留学先でかかった病気・ケガの治療費等のための補償 |
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傷害死亡・後遺障害 | 留学先でのケガによる死亡や、後遺障害が生じた場合のための補償 |
疾病死亡 | 留学先で病気により死亡した場合のための補償 |
救援者費用 | 留学先でケガや病気で入院し、家族が現地にかけつけた場合の費用のための補償 |
賠償責任 | 留学先で誤って他人にケガを負わせたり、他人の物を壊したりしたことにより、法律上の賠償責任を負った場合のための補償 |
携行品損害 | 身の回りの持ち物が盗まれたり、壊れたりした場合のための補償 |
航空機遅延費用 | 航空機が遅れたために、予定していなかった宿泊代や食事代などの負担が発生したときのための補償 |
航空機寄託手荷物 遅延費用 | 航空会社に預けた手荷物の到着が遅れたことにより、着替えなどを購入した場合のための補償 |
緊急一時帰国費用 | 国内にいる親族の死亡または危篤状態などにより、一時帰国が必要な場合の費用の補償 |
海外留学では、その国の風土や食文化、そして治安などの違いを理解し、順応することが大切です。海外で頼れる人がいるとは限りませんので、事前に多くの準備や情報が必要になります。その対策の一つとして“留学保険の検討・加入”も入れておきましょう。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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