高齢者にはどんな保険が必要になるのでしょうか。
高齢者といっても、現在は必ずしも皆さんが60歳でリタイアして・・・という訳ではなくなりました。まだまだ現役で頑張って仕事をされている方も多くなり、高齢者というイメージも人によってかなり違ってきているのかもしれません。しかし、年金生活になって収入が減少する方も多いでしょう。また老後の住まいのことを考え始める方や、自由に使える時間を楽しむために新たな生きがいを見つけたいと何かを始める方もいるでしょう。同じく高齢の親の介護等を経験される方も多いと思います。
このように様々な点で、大きく生活が変化する時期でもあります。
ここで、高齢者の保険について考えてみましょう。
死亡保険について
万一のときに遺された家族が生活に困らない資金があれば、高額な死亡保障は必要ではなくなります。その分、自分の医療保障に重点を置きましょう。
医療保険について
年を重ねていくと、ますます医療保険が必要になってくると思います。若いときに比べて病気やケガ等の治療日数や入院が長引くと思われるなら、医療保険やがん保険は終身タイプに加入しておくと保険料が変わらず安心ですね。
最近では先進医療の保障がセットになった医療保険が話題になっています。
医療機関で治療した場合の費用は、基本的に健康保険が適用され自己負担は治療費の一部で済みますが、先進医療にかかる治療費は全額自己負担になります。
先進医療とは厚生労働大臣が定めた、最先端の医療技術のなかでも特に定められた医療技術で治療を行うものです。特に高額といわれているものががん治療のための重粒子線治療と陽子線治療で、約300万円かかるものもあり大きな負担になります。先進医療保障はその負担を補うための保障で、医療保険やがん保険にセットできるケースが多くなっています。
また、給付金は自分で請求しないと給付されないため、加入している保障内容を確認しておくことが大事です。
老後の資金つくりについて
老後の資金つくりにも保険が利用できる場合があります。
まとまった資金があれば、保険料を一括払いで支払うことでお金の運用ができる終身保険や個人年金保険等もあります。ただし、一般的に契約後数年はそのまま据え置く必要があり、一定期間が経過する前に解約すると、解約返戻金が支払った保険料を下回る場合があります。あくまで余裕資金で行うのがおすすめの保険商品です。
最後に、高齢者の保険はセカンドライフの生活設計をきちんと計画して、どんな保障が必要なのか確認し、現役時代の保険の見直しをすることが大切です。
これから必要になる病気・ケガの治療や長期の入院に備えるために!
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コラム執筆者プロフィール
高橋 瑞枝 (タカハシ ミズエ) マイアドバイザー.jp®登録 - 個人事務所《みずえFPオフィス》を開業。
群馬テレビのマネー情報番組レギュラー出演中。
基金訓練2級講座・3級講座・カルチャー教室でのFP試験対策講座担当講師・地区公民館主催(生涯学習)エンディングノートセミナー・群馬県生協連合会ライフプランセミナー(毎年定例)・上毛新聞「生活けいざい資産塾」コーナーでコメント掲載等。
ファイナンシャルプランナー 高橋 瑞枝
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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