猛暑の昨夏、仕事で外出中に突然胸に激痛が…
猛暑の昨夏、仕事で外出中に突然胸に激痛が出たので救急車で病院へ行き検査しました。結果は心疾患・急性心筋梗塞と診断され、緊急入院となり、翌日手術で再灌流治療(さいかんりゅうちりょう)をしました。
現在も手が時々しびれるため通院中で、今後状態が悪化したらと思うと不安です。
夫・子どもたちには迷惑をかけたくないので、今後どのようなことに気をつけて生活していくべきでしょうか?
「心筋梗塞」についてお答えします。
「心筋梗塞」とは
「心筋梗塞」とは、全身に血液を送るポンプである心臓をぐるっと冠のように取り巻いて、心筋に血液を送っている冠動脈が、動脈硬化によって狭くなったり、何らかの理由で血栓ができたりして完全に閉塞してしまう病気です。心筋に血液がいかないことでその部分の心筋が壊死してしまい、治療が遅れると命にかかわることも大いにあり得る病気です。
生活するにあたって覚えておきたいポイント
- 1.冠危険因子をできるだけ改善すること
- 「冠危険因子」とは、冠動脈の動脈硬化を悪化させてしまう危険性のある因子のことです。
例えば、糖尿病や高血圧、高脂血症、喫煙、肥満などが挙げられます。
特に喫煙は本人の意志で今日からでも禁煙できます。肥満に関しても、食事のカロリーを下げる、運動を取り入れるなどして少しずつでも改善していきましょう。糖尿病や高血圧、高脂血症などの持病があれば、医師の指導のもときちんとコントロールしていきましょう。 - 2.生活リズムの維持と適度な運動
- 規則的な生活リズムを保つことは再発予防に役立ちます。
また、心筋梗塞後の心臓の状態にもよりますが、軽い運動は主治医とよく相談の上行うとよいでしょう。冠危険因子の改善や、ストレス解消にも役立ちます。 - 3.定期的な受診と薬物療法の継続
- 年数が経過すると通院がとびとびになったり、薬の服用を忘れたりという患者さんが時々見受けられます。心筋梗塞の再発、心不全予防のお薬は、状況により減量することはあっても、基本的に生涯服用しなくてはならない薬です。辛い思いを繰り返さないためにも、通院・服薬は必ず続けましょう。
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