20代の中頃に「子宮内膜症」にかかったこ…
20代の中頃に「子宮内膜症」にかかったことのある者です。その際は、婦人科で薬を処方してもらい、治療しました。
最近になってまた月経痛がひどくなり、再発について調べていたところ、月経量が多い場合は「子宮腺筋症」という病気があることを知りました。
万一、子宮腺筋症だった場合、子宮内膜症と同様に薬で散らすことができるのでしょうか?
また、併発するようなこともあるのでしょうか?
「子宮腺筋症」についてお答えします。
「子宮腺筋症」とは
子宮内膜症および子宮腺筋症に関するご質問ですね。以前、子宮内膜症にかかられ、治療したご経験があり、最近また月経痛が強くなったということでご心配でしょう。子宮内膜症は子宮内膜やそれに類似した組織が子宮内腔や子宮体部以外の骨盤内に増殖する病気です。また、月経がある限り再発することがあり、完治はなかなか難しい病気としても知られています。
子宮腺筋症は、子宮の筋肉になんらかの原因で子宮内膜が入り込む病気です。本来できるべきではないところに子宮内膜ができるという点で、子宮内膜症と子宮腺筋症はよく似ています。過去にはそれぞれ外性内膜症、内性内膜症と呼ばれていたこともあります。おっしゃるように、子宮腺筋症では月経痛を呈することが多く、月経量が増えたり腰痛や貧血が見られたりすることもあります。月経痛が強いというだけでなく、目に見えて出血量も増えているということであれば、子宮腺筋症や子宮筋腫などを疑ってみる必要があります。
「子宮腺筋症」の治療法
ご質問にあった、子宮内膜症と子宮腺筋症の併発ということもありえます。また、子宮腺筋症であった場合の治療法ですが、軽度である場合は経過観察のみということもありますし、痛み止めを服用して様子を見ることもあります。症状が強い場合や、腺筋症によって子宮が大きくなるときは治療を行います。
薬物治療を希望する場合は、女性ホルモンを抑えて、偽の閉経状態を作ることで腺筋症の部分を小さくするような治療を行います。閉経間近の方の場合は、そのまま閉経に持ち込むことを目指すこともあります。経口避妊薬を用いてホルモンをコントロールすることもあります。もちろん、手術療法を選択する場合もあります。
最近、若い世代でも子宮腺筋症にかかる患者さんが増えていることもあり、いくつもの選択肢がありますので、かかられた婦人科の先生にご相談者さまの状態をよくご相談されることをおすすめします。どうぞお大事にしてください。
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