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“お宝保険”をお持ちですか?

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相談業務をメインとするファイナンシャルプランナーの間では、都市伝説的な保険があります。通称「お宝保険」。今回は、「お宝保険」をお持ちの方に注意して欲しいお話を中心にしたいと思います。

お宝保険の定義

明確な定義があるわけではないのですが、一般的には昭和60年~平成2年の間に契約した生命保険のことといわれています(昭和51年~平成5年という考えや、平成8年以前の保険のすべてという説もあります)。

実は、現在と比較して当時の予定利率が高かったのです。予定利率が高いと保険料が安くなるので、予定利率の最も高い時期の保険契約は、同じ条件の保険契約において、最も安い保険料であるといえます。それが、お宝保険といわれる所以です。

保険見直し時、お宝保険をどうするか?

お宝保険をお持ちの方は、その保険に加入してから少なくとも15年は経過していると思います。一般的な方であれば、加入当時とは家庭環境が異なっているはずです。もしも、家庭環境の変化に伴って保険を見直す場合に、お宝保険はどうすればいいでしょうか?通常、お宝を手放すときは、ピンチでやむを得ないときですよね。お宝保険も同様です。
保険の見直し時には、できるだけお宝保険に手をつけない事が理想です。例えば、3,000万円のお宝保険に加入していた場合で、現在は1,000万円で充分な場合には、その保険を減額するのがベターだといえます。また、このお宝保険が1,500万円の終身保険に1,500万円の定期保険特約を付けている場合は、定期保険から減額するほうがベターでしょう。なぜならば、定期保険を残した場合、満期を迎えたら、以後の保障が無くなってしまうからです。

医療保障等、生きるための保障に重点をおきたい場合は?

保険金額の減額だけが保険の見直しではありません。死亡時の遺族への保障よりも、自分の生きるための保障を充実させたいという見直しも考えられます。例えば、お宝保険は解約して、医療保障に切り替えるというのも一つの手です。または、お宝保険を払済保険に切り替える方法もあります。この場合、保険金額は切り替え前よりも少なくなりますが、保険料を払わずに死亡保険が残り、さらにこれまで払っていた保険料を医療保障に投入する事ができます。

私が出会ったなかでの史上最高のお宝保険は、昭和63年に契約した一時払いの終身保険で、保障額が1,000万円というものです。「死んでも解約してはダメ!」と思わず言ってしまいましたが、この保険には、老後生活資金の不足時の備えとしてかなりの解約返戻金がありました。お宝保険は、保障だけでなく老後生活資金の足しにも使えるケースも数多くあります。

あなたの保険も、ひょっとしてお宝保険ではないですか?

執筆者プロフィール

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松山 智彦マツヤマ トモヒコ

CFP®、講師業、ITコンサルタント、俳優

1964年大阪生まれ。証券会社・生損保のSEとして、また証券ネット取引システム立ち上げに参画。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立、各種資格・セミナー講師などで活躍。また俳優ドナルド松山として、舞台、ドラマ、映画等に出演。

監修者プロフィール

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山本 俊成ヤマモト トシナリ

ファイナンシャルプランナー

大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。2003年、外資系生命保険会社入社。2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。

  • ※ この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
  • ※ 掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
  • ※ 掲載日は2013年11月19日です。
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