食費にお金がかかる原因が外食費やおそうざい費になっていることはありませんか?
筆者は、日持ちのするおそうざいをまとめて作り、「作りおき」した冷凍おかずと下準備した冷凍食材を活用することで、食費を抑え、調理をする手間を省き、時間にもゆとりができました。家事の仕方をちょっと変えることで、毎日のご飯作りが楽になります。
筆者の場合の作りおき効果
資料:執筆者作成
外食費を減らせば家計の負担が軽くなる!
ご家庭の外食費はどのくらいかかっていますか?
総務省の「家計調査報告(家計収支編)平成29年(2017年)平均速報結果の概要」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の1カ月の全国平均は、食費が74,584円、そのうち外食が15,177円で、食費のうち外食が約2割を占める結果となっています。
(1)つい、かかってしまう外食費
我が家は小学生の息子と夫婦の3人暮らしで、週末のレジャーの際に1回2,500~3,500円程度の外食をすることが多いです。1カ月4週の土日の昼食と夕食の全てを外食にすると16回、合計で40,000~56,000円になる計算です。さすがに全ての土日の2回とも外食はしませんが、子どもが小さいうちは週末に遠出でのレジャーが多く、月のうち8回程度外食していた頃は、少ないときでも外食費は20,000円を超えていました。
(2)レジャーの後に外食をしてしまう理由
子どもが小さいうちは家族でレジャーを楽しみたいと思う一方で、子どもの成長につれて教育費もかかるため、固定費の見直しだけでなく、食費の節約にも取り組みました。
お昼にお弁当を食べることができないレジャー先もあるので、せめて、夜の外食を減らせないかと考えました。帰宅後のご飯作りを面倒に思うことや、調理に時間がかかると子どもが空腹になり、ご飯ができるまで待てないこともあったので、ついつい夜も外食で済ませていました。そこで、調理の時間と手間を短くできれば、外食を減らせると考え、ご飯作りの事前準備を見直しました。
(3)冷凍作りおきを始めてみたら外食が減った!
筆者の場合、まずは週に1、2回早起きをして、朝食の準備と共に冷凍できるおかずを作りました。子どもの起床前ならば調理が中断することもなく、夜よりも朝の方が筆者の生活リズムに合っていたため体力的にも楽でした。疲れたときや時間がないときに作りおきおかずを活用し、外食の回数も減らしました。現在、1カ月合計で外食費が10,000円程度にまで減らすことができています。外食の多かった時期から考えると15,000円くらいの節約になります。
冷凍作りおきの準備は短時間で!
すぐに温めて食べられる冷凍おかずだけでなく、加熱をしない肉・野菜類の冷凍食材も自分で用意して時短調理に活用しています。冷凍野菜は火が通りやすく、包丁やまな板を使わなくても良いという点でも時短になります。分量は食べきれる目安として1週間から2週間分を用意します。
(1)無理のないところからスタート
朝に限らず、子どもが寝た後や特別な予定がない休日など、ご自分が取り組みやすい時間を見つけて作ってみましょう。例えばハンバーグを作るときは、2回分作って、1回分を冷凍してみてはどうでしょうか?
筆者は、休日には鶏そぼろ、肉団子など、同じ食材で作れて、冷凍してもおいしく食べられるメニューを同時に作ることもあります。
(2)冷凍食材の準備もお役立ち
冷凍できるおかずを作るだけでなく、肉と調味料をジッパー付き保存袋に入れて冷凍しておく、また、ニンジン・長ネギ・玉ネギ・キャベツ・キノコ類などの野菜を調理しやすい大きさにカットして、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍しておくだけでも時短調理につながります。
(3)楽々20分程度で食事が完成
冷凍できるおかずと冷凍食材を作りおきしておくことで、例えば、仕事やレジャーの後でも帰宅してすぐお鍋にカットした冷凍野菜と水を入れて火にかけ、家族が着替えなどをしているうちに味付けなどをして、電子レンジで冷凍したご飯やおかずを解凍すれば、20分程度で「いただきます」が言えるようになるでしょう。
冷凍作りおきの例
キーマカレー
手羽元の煮物
食べやすくカットした野菜(キャベツ・ニンジン・ダイコン)
資料:執筆者撮影
冷凍作りおきは準備に時間がかかると思われるかもしれませんが、自分のできる範囲で始めてみましょう。「やっておいて良かった」を何度も実感すると事前の準備も続けられるでしょう。慣れてきたら、一週間分の献立を考えるところから始めると、食材の無駄もなくなり、外食費だけでなく食材費の節約にもつながりますね。