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これから働きたいママの「幼稚園選び」で気になる3つのこと
掲載日:2017.12.18
小さな子どものいるママが「働きたい!」と思ったときに、まず確保しなければいけないのが子どもの預け先です。
筆者は5歳・3歳の子どもたちを保育園に預けて仕事をしていましたが、夫の転勤による引っ越しで退園し、現在は幼稚園に預けて仕事をしています。実際に幼稚園を経験してみて、働きたいママにとって、幼稚園も頼れるパートナーになると感じています。今回は、保育園と幼稚園で感じた違いや、働きたいママが幼稚園を選ぶ際にぜひチェックしてもらいたいポイントをお伝えします。
幼稚園と保育園、何が違うの?
同じように子どもを預ける場所である幼稚園と保育園ですが、いろいろな違いがあります。
平成27年4月から「子ども・子育て支援新制度」がスタートしましたが、実は、平成29年度現在、新制度にまだ移行していない私立幼稚園が多くあります。筆者の子どもが通っている幼稚園も今のところ新制度への移行はしていません。
現在通っている幼稚園と以前通っていた保育園との違いをまとめてみました。
資料:執筆者作成
筆者の場合、子どもが保育園に通っていたときには9:00~17:30頃まで預けていましたが、幼稚園に通う現在は、預ける時間は基本的に9:00~14:00で、仕事の都合によって預かり保育をお願いしています。幼稚園は土日祝が休みなのはもちろん、春・夏・冬休みといった長期休暇や、行事準備等による午前保育の日が月に何度かあるのが保育園とは異なる点です。
幼稚園と保育園、かかるお金はどう違う?
筆者の場合、幼稚園と保育園でかかるお金がどう違ったのかを比較してみます。
資料:執筆者作成
筆者の場合、幼稚園で実際に1カ月にかかるお金は、保育料にその他必要経費をあわせると1人あたり月30,000円を超えます。例えば、月に20日17時まで預かり保育をお願いすると、さらに約8,000円の保育料がかかります。
保育園の場合は、保護者の所得によって保育料が変わりました。幼稚園の場合は、子ども・子育て支援新制度に移行しているかどうかで保育料の決め方が変わります。新制度に移行している幼稚園の場合は、保育園と同様、保護者の所得をもとに保育料が算出されます。筆者の場合、新制度に移行していない私立幼稚園のため、保育料は保護者の所得によって変動することなく一律です。
このように、新制度に移行していない私立幼稚園は保護者の所得状況が考慮されず、公立幼稚園との利用料金の差が大きいことから、保護者の負担軽減を図るため、幼稚園就園奨励費補助金制度を設けている自治体もあります。お住まいの自治体に制度があるかを一度確認してみてください。
幼稚園はこれから働きたいママにおすすめ
以前は仕事をするなら子どもは保育園に預けるものと思っていましたが、筆者の子どもが通う幼稚園では、働くママを受け入れる体制を整えようとしてくれています。預かり保育は、原則として前日までに連絡が必要ですが、緊急の場合は当日連絡でも柔軟に対応してくれます。また、ママの間で仕事先の情報交換をするなど、働くことに対して好意的な雰囲気があることも心強いです。
働くママへの配慮は幼稚園によって差があるところでしょうから、慎重に選ばなければいけませんが、働くときの預け先として幼稚園を選択肢に入れることで働くことへの可能性も格段に広がりますよね。
幼稚園選びのチェックポイントは?
可能性を広げてくれる幼稚園ですが、子育てと仕事をうまく両立させるためには選び方が非常に大切になってきます。これから幼稚園選びを始める方は、ぜひ次のポイントをチェックしてみてください。
- (1)預かり保育
- 時間や料金体系を確認するのはもちろん、現在の利用状況も要確認です。利用しているお友だちが少ないと、子どもが預かり保育を嫌がる場合もあります。
また、長期休暇時の預かり保育は可能かどうかも確認しておきましょう。預かり保育がある場合も日数や時間にかなり制限がある場合もあるので、詳しく確認しておくことが大切です。 - (2)送迎バス
- 幼稚園の送迎バスが利用できれば、通える幼稚園の選択肢も増えます。バスは自宅前まで来てくれるのか、指定のバス停まで保護者の送迎が必要なのかでも、負担は変わります。バスのルートによって子どもの帰宅時間も大きく変わってくるので、バスの到着時間やルートの変更頻度も要確認です。
- (3)保護者の負担
- お弁当や園グッズ制作、行事への参加など、筆者の経験上、幼稚園は保育園と比べると保護者の出番がどうしても多くなりがちです。平日に保護者が園に出向く機会がどれくらいあるのかを確認しておくと今後の働き方のイメージがつきやすくなります。
譲れるもの、譲れないものを明確にすることから始めよう
筆者の場合は、引っ越すことになったタイミングで子どもとの時間を増やすと決めたので、預かり保育の充実より環境を重視して幼稚園選びをしました。働ける時間は減りましたが、その分、仕事中の集中力は格段にアップしたと感じていますし、共働きや専業主婦などいろいろな環境のママとの交流が増えたことで刺激も受け、とても充実した毎日を過ごすことができています。
できるだけ長く働く時間を確保したいのであれば、預かり保育の充実は欠かせない条件になります。先に挙げたチェックポイントをしっかり確認した上で、幼稚園選びをすることが大切です。
まずは自分の目指す働き方を具体的にし、「譲れるもの」「譲れないもの」をはっきりさせることが、満足できる幼稚園選びの最初の一歩に繋がるはずです。
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ハセベ アツコ
- AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/メンタルオーガナイザー
- 20代前半での父親の看取り介護を機に、“お金”と“心”の整え方を学ぶ。お金のことが苦手だった自身の経験をもとに、子育て中の母目線での執筆活動や、働きたい女性に向けて家計管理の仕組み作りのサポートや、マネー講座・起業講座の講師業も行う。
ラーゴムデザイン代表
- ※ この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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