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忙しいママでもできる!かんたん家計管理とレシート活用法
掲載日:2017.11.13
家計簿をつけていますか?「少しでも家計をスリムにしたい」でも、「家計簿をつけるのも貯金をするのも苦手」というママの声をよく聞きます。そんな悩みを解決できる、「かんたんに家計を把握する方法」と「浪費が発見できるレシート活用法」をご紹介します。家計簿をつけるより簡単なので、忙しい子育て世帯にもおすすめです。
「教育費を貯める」を叶えるために
筆者は、子どもが生まれて「教育費を貯める!」と決意しました。まずは家計の無駄を減らす方法は何かを考え、どんなことにお金を使っているのか把握するため家計簿をつけ始めました。1年間続けましたが、時間がかかる割には効果が感じられないうえ、仕事を始めると時間に追われ、家計簿をつけることも全く忘れてしまいました。結果、たまったのは家計簿をつけるために置いていたレシートの山とストレスです。
このままではいけないと反省し、後程ご紹介する「かんたん家計管理」と「レシートワーク」を実践するようになりました。家計簿をつけるより時間の節約ができ、無駄な支出も発見できます。
通帳と保険証券の確認からスタート
かんたん家計管理の方法からご紹介しましょう。
まず、家計管理の第一ステップとして、預貯金の状態から確認します。準備に必要なのは通帳と保険証券です。
図1 預貯金チェックシート(例)
資料:執筆者作成
- (1)通帳の預金残高
- まず、今年の1月1日の預金残高を右側に書きます。そして、同じ通帳の1年前の1月1日の預金残高を左に記入します。複数の通帳があれば同じようにします。
- (2)貯蓄タイプの保険
- 保険証券のなかで、貯蓄型の保険があれば(学資保険、低解約返戻金型終身保険、変額保険など)1年間で支払った保険料を書いていきます。上図は1年間で12万円を保険で積み立てている例となります。
- (3)1年間で増えた(減った)預貯金を知る
- 全て書き出すことができたら、合計を計算し1年間にどれだけ預貯金が増えたか(あるいは減ったか)確認します。上の例では、36万円増えましたね。もし、この増えた金額が目標の貯金額をクリアしているのであれば、この調子でOKです。しかし、「1年で100万円貯めたい」など目標がもっと高い場合は、収入や支出を把握して改善していきます。
簡単・正確・役に立つ!かんたん家計管理の方法
預貯金の状況がわかれば、次に収入と支出を把握します。
図2 1年間の収入・支出・貯金額を把握
資料:執筆者作成
かんたん家計管理の方法は、下記の順番で支出を計算します。
- (1):1年間の手取り収入や手当など入ってきたお金を全て合計する
- (2):1年間で増えた(あるいは減った)金額を計算する
- (3):(1)‐(2)を計算すると支出がわかる
このように計算すると1年間の支出総額がわかります。そして、家計簿をつけるよりも簡単で時間もかかりません。さらには、支出だけでなく、収入と貯金も同時に把握できます。
生活費は引き算で把握する
支出の総額がわかれば、もう少し具体的に家計を見ていきましょう。家賃(住宅ローン)、通信費、保険、保育料などの毎月(毎年)かかる固定費をわかる範囲で書き出します。月払いのものは、1年間の支出をそれぞれ把握します。その後、かんたん家計管理で計算した総支出から把握できる固定費を引くと、その他生活費に使っている費用が把握でき、支出の内訳が見えてきます。
節約は固定費とレシートから
筆者は、かんたん家計管理の方法で支出を把握していき、内訳を確認しながら固定費である保険・通信費・光熱費・家賃を見直しました。それでも、収入が激減してしまったこともあり、まだまだ家計の改善が必要でした。
そこで、「生活費をなんとか節約できないか?」と思い、以前、家計簿をつけようと思ってたまってしまった半年分のレシートの山を、一から見直してみたのです。お金を使ったときから時間が経っていることもあって、冷静にレシートを振り返ることができました。
すると、ムダ遣いを発見できるだけでなく、自分の浪費パターンまでわかってきました。また反対に自分にとって満足度の高いお金の使い方もわかりました。
図3 お金の使い方を3つにわけるレシート活用方法
資料:執筆者作成
このレシートワークは、半年分のレシートを1~2時間で一気に振り返るのがポイントです。私の浪費パターンは、コンビニのお菓子と忙しいときの衝動買い。今は半年に1回、ママ同士でレシートワークをしています。「給料日に浪費をしている」「読んでいない本が多い」「ネットショッピングでついたくさん買ってしまう」「ストレスによる衝動買い」などの浪費パターンがありました。
レシートを振り返って、浪費がたくさんあるようでしたら、家計改善の余地があると、前向きにとらえてみてくださいね。
家計と向き合うことでこれからが見えてくる
家計を把握しようとしても「ムダ遣いをしてしまっているかも」と不安があれば、できれば中身は見たくないという心境になるかもしれませんね。もちろん、家計と向き合わなくても、お子さまの教育費の準備や貯金ができる家計であれば問題ありません。しかし、筆者のように、家計をなんとかしたい!と思ったときは、かんたん家計管理とレシートワークで、一度家計と向き合ってみましょう。向き合うことで、これからできることが見えてきますよ。
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店舗でプロに相談する加藤 葉子
カトウ ヨウコ
- 女性とシングルマザーのお金の専門家
- 離婚を機にお金の勉強を始め、3年間で子どもの教育費を貯める。自身のブログ「女性とシングルマザーのお金の話」に全国の女性から切実なお金の相談が寄せられ、NHKのWEBコラム執筆を機に独立。3年間で1,500件以上の相談を受けている。現在は、女性ファイナンシャルプランナーのための実務講座やオンライン講座を配信中。
マイライフエフピー代表
- ※ この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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